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【難病闘病記】神経難病「多発性硬化症」の発症。ある日、手の痺れから始まった。

私が患っている難病の一つ「多発性硬化症」。
その症状はある日突然現れた。

多発性硬化症の発覚から入院、診断、現在までを順を追って書いてみる。

手の痺れから始まった

2024年10月半ば、朝起きたら左の手の平が痺れていた。
寝方が悪くて神経を圧迫してしまったのかと思ったが、一日経っても痺れは消えなかった。

3年程前にも一週間程右足が痺れた事があったが、その時は自然と痺れがなくなったので、また同じような感じでそのうち消えるかなと思い、その時はさほど心配はしていなかった。

しかし3日経っても痺れは消えなかったので、念の為病院へ行ったほうが良いかと思い、近所のイオンに入っている小さな総合病院に行くことにした。

手の痺れで何の科を受診すれば良いのか分からなかったが、たまたま予約枠の空いていた科が「脳神経外科」で「神経」と付いていたので、手の痺れも当てはまりそうだと思い取り敢えず予約。

最初の診断は首のヘルニア

脳神経外科を受診してみたところ、診断は「首のヘルニア」だった。

MRIを撮ろうかと最初言われたが、私はパニック障害持ちで、MRIがものすごく苦手なため「ちょっと無理です」と伝えると、それならと問診と触診で診察してくれた。

その結果「首のヘルニア(かも)」という診断になった。

痺れを取る薬を処方してもらい、それで様子を見ることになった。

早速その日から薬を飲んだが、痺れはなくならず、その代わり、頭がフワフワするというかグラグラし出した。処方してもらった薬の副作用で「浮動性めまい」と書いてあったので、「これか」と思い、むしろ副作用があるということは薬が体にちゃんと入ってるのだな、と呑気に考えていた。

お腹左半分の鈍麻

しかしそうこうしているうちに、お腹の左半分の鈍麻に気づいた。

「気のせいか?」とも思ったが、お腹を手で触ってみると明らかに右と感覚が違う。鈍い。

首のヘルニアでお腹の感覚が鈍くなるか…?と思い、スマホで
「半身 麻痺」
 と検索すると、脳梗塞とか脳出血とか重篤な病気の名前が挙がってくる。

「これはまずいでは…」と思い、すぐにまた同じ病院を予約。

今度は整形外科しか予約枠が空いてなかったので、「首のヘルニアと言われたし、いっか」と思い、整形外科を受診することにした。

首のヘルニアではなかった

整形の先生に「首のヘルニア」と言われた事と、左のお腹の感覚が鈍いと伝えると「MRI撮る?」と言われた。また同じようにMRIが苦手な事を伝えると、それならまずはレントゲン撮ってみようかとなった。

レントゲンを撮ってみた結果
「首はきれいですね〜、ヘルニアではないですね」
「やっぱりMRI撮るしかないと思うよ」
と言われ、覚悟を決めて1週間後にMRIを予約した。

この時「脳梗塞とかの可能性って…」と先生に言ったら、「それはないよ、脳梗塞だったら鈍いとかじゃなくて、ズバっと感覚なくなるから」と言われ、重篤な病気ではないと言われたので、ひとまず安心し帰宅した。

左半分の感覚が急速に鈍くなっていった

しかしその日の夜ぐらいから、今度は左手全体も感覚が鈍くなってきた。
更に次の日の夜、左手の手首が勝手にくにゃりと曲がるようになってしまい、ペットボトルの蓋が開けられなくなっていた。力が入らなかった。

重篤な症状ではないと言われたが、急速に悪化していく症状に恐怖を感じ、一週間後のMRIを待っている場合ではない、すぐに病院へ行くべきだと判断し、再度予約をして翌日病院へ。

MRIを撮ってみた結果

症状を伝えるとすぐMRI撮影してくれた。MRIは頸部の撮影だった。
なんとか耐えて無事撮影が終わった後、診察。

MRIの画像を診てくれたのは整形の先生だった。

「悪い予感が当たっちゃいました…」
と最初の一言がこれだった。ものすごく動揺した。

画像を見せながら説明してくれたが、
「首の脊髄に白い影があるんだけど、炎症が起きてるね 」
「この炎症の原因次第なんだけど、大したことがない事もあるし、厄介なこともある」
「僕では詳しく分からないので、明日脳神経内科の先生が来るからその先生に診てもらったほうが良い」
と言われ、急遽仕事をキャンセルして次の日も病院へ行くことに。

脳神経内科の診察結果

次の日、脳神経内科を受診。
先日受診した脳神経外科と脳神経内科の何が違うのだ…?と疑問に思いつつ「とにかくこれでようやく自分の不調が分かる」と思ったのだが、脳神経内科の先生から言われたのは

「この画像だけでは何とも言えません」
「精密検査が必要です。早く大きな病院へ行ってください。紹介状書きます」

結局その時点では分からなかった。
ただ、自分の今の状態はやはりまずいという事がぼんやりと分かった。

その時既に診察がお昼前だったので、今から大きな病院へ行っても午前中の外来が終わってしまってるため、午後だと緊急外来扱いになるので診てもらえるか分からないと言われた。
しかし仕事をキャンセルをして予定がぽっかり空き暇だったので、ワンチャン診てもらえる可能性に懸けて紹介状を書いてもらった病院へ行ってみることにした。

ちなみにこの時点で私はかなり頭がグラグラしていて、横になっていないと辛い状態だった。痺れを取る薬は3日前ぐらいから飲むのをやめていたので、このグラグラは副作用ではなく、一連の不調と何か関係があるのでは…とうっすら気づき始めていた。

時系列的にまとめてみると

上記の経緯を日付でまとめてみると以下のようになる。

2024年10月15日…朝起きると左の手の平の痺れ
2024年10月18日…病院を受診(脳神経外科)首のヘルニアと診断
2024年10月18日…頭がぐらつきだした
2024年10月20日…お腹左半分の鈍麻に気づく
2024年10月21日…病院を受診(整形外科)レントゲンの結果、首のヘルニアではないと言われる
2024年10月21〜22日…左半分の鈍麻の広がり、手首が勝手に曲がる
2024年10月23日…病院を受診(整形外科)MRIを撮影 首に白い影を確認
2025年10月24日…病院を受診(脳神経内科)紹介状を書いてもらう
2025年10月24日…大病院に緊急外来で受診

という感じで10日も経たないうちに、病状が急速に悪化し、5回も病院へ行っている。

この後は大病院での経緯になります。

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