親子のすれ違い◇私と90歳の母
私の母は90歳、恐ろしく自分を持っている女性です。決めたことは、曲げない、自分の意識が日々の生き方全てに表れています。共に生活していると、よくぶつかります。
前日、かなり言い争って、一応冷却した次に日です。
「お昼ご飯は、何がいい・・・」と聞くと、「私は、いらんよ、出かけるけんね」と言います。
「私は、出かけんるんよ、俳句を詠まないかんけん、句が詠めそうなとこに行ってくる」
この様子だと、私が何を言おうと、出かけるだろうと思っていると、案の定母が強情に出かけていきました。
「私も行った方がええんじゃない・・・」と言うと「あんたが、来たら余計に気を使うけん」と言うのです。
母を送り出してから、帰ってくるまで、本当に心配でした。
何処かで、転げないか、つまずかないか、何か起こっていないかと心配していると、母からの電話です。
「あっ、何かあったかな・・・」と電話に出ると「道後のピザのお店に来とるんよ、あんたなんかいらんかねー」私は驚きました。一人で道後まで、大丈夫なのかなー。何をどうしたいと思ったのか、本当にびっくりです。
自分が一人でどこまでが出来るのか確かめたかったのかも知れません。恐ろしやと思いました。
夕方、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴ります。へとへとになって母が帰ってきました。
「公園の池の蓮の花が咲いてとったよ、お客さんは少なかった、パスタ食べたんじゃけど美味しかった、シラスのパスタ・・・」などとものすごく多弁になっています。
その後は、疲れきって寝てしまいました。
そして、一寝入りしてから私に言うのです、「あんたが、時には一人になりたいと思たけん、出かけたんよ・・・」と、私は唖然としました。
90歳のお年寄りの心の内を理解し、生活するのは本当に難しいです。親子だからなおさらなのです。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《他人と身内は違うんよ》
ランチタイムに野菜ったっぷりのラーメンを食べた後のばあばとの会話です。
「わがままじゃけど、しょうがないんよ、年寄りじゃけん、大目にお見や、あんた他の人には優しいんじゃけん、私にもやさしくしてや」
「お母さん、他人と身内は違うんよ」
私は返す言葉がありませんでした。お互いがそれそれに気遣い、そして甘えているのです。親子だから仕方がないのかも知れません。
【ばあばの俳句】
大虎に追われ目覚めし夏の夢
母はお昼寝で虎の夢を見てその迫力で目覚めたようです。夢占いを調べてみると虎に追われる夢は、エネルギーに満ち溢れているか、もしくは真逆でエネルギーが不足しているかだそうです。
どう見てもばあばはエネルギーに満ち溢れているとしか思えません。間違いなく。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」と20時前後には「フリートークでこんばんは」も音声配信しています。お聞きいただければとても嬉しいです。
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