嫌でも似たもの親子です。
とても大切な作業をしている時にお腹がすいてきたら、どうしますか。人それぞれだと思いますが、私はとにかく今やっていることを納得するまでやり切ってから、食事をします。
途中で止めて別のことが出来ないタイプです。融通が利かないと言うか、そのくらい好きなことにのめり込んでしまうのです。自分でも本当にめんどくさい性格だなと思うのですが、やり切ってしまわないと安心できない性分です。
この性格は母譲りだと思います。
親子って本当によく似るものだと思います。靴を脱いだ時の足を見た時、誰かに似ているなと思うと母の形そのままだったり、外反母趾のでき方まで似ていたり。手の指の曲がり方も、爪の形だって似ているし、残念なことに顔だってよく似ています。融通の利かない性格も母に似たんだと思います。
夜10時過ぎに部屋でのんびりテレビを見ていると、もう寝ているはずの母からの電話です。私は何かあったのかと思って焦って電話に出ました。
「もしもし、お母さん何かあったん」すると母が「あんた、文章投稿のトップ画面のイラストを描いたよ、ちょっと見てくれるかな・・・」と言うのです。
私は呆れてしまいました。
それはまだまだ先の投稿です。急ぐ必要などまったくないイラストなのです。なのに母はこの時間まで描いていたと言うのです。
「お母さん、まだ描きよったん、だいぶ先の投稿なのに・・・」と少々キレ気味に言うと「私は何でも直ぐにやらんと気が済まんのよ、明日はまた違うことせんといかんけんねー、とにかく早よ見てや」と母もキレ気味に言うのです。
めんどくさいなーと思いつつリビングに降りいくと、母は気合が入った顔で私を待っていました。
「あんた、これ描いたんよ、これでええかなー、描くんが難しかったんよ、人をたくさん描くんは難しい、頑張ったんじゃけどこれでええかなー」と言って自分なりに精一杯書いたイラストを私に見せます。
「人目を気にする適度な社会性」とうテーマの記事のトップ画面らしいイラストが出来ていました。
私はそれを褒めるよりも先に母に言いました。「お母さん、まだ描きよったん、これはだいぶ先の投稿じゃけんねー、急ぐことは少しも無いんよ、何でいっつもそんなに焦るん」すると母は
「私は聞いた時に聞いたことを済まさんといかんのよ、性格じゃけんね、しょうがないんよ、明日描けんなるかもしれんしね」
私はいつもの事なのに学んでいなかったと思いました。母には描いて欲しい前日に伝えるべきでした。
母は、テーマが決まって描くことに集中し始めると夢中になり、食事の時間が来ても、食べることは後回しで、ひたすら納得するまで描くタイプなのです。
私たち親子はそんなところまで似ているのです。
私の性格は母譲りだと思います。融通が利かないところも、途中で切り上げる事が出来ないところも、そして人のことが目に入らなくなるところも、本当に似た者親子です。
次からは母へのイラストの依頼はぎりぎりにすることにします。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《あんたも私を受け継いどるね》
お昼ご飯を食べた後のリビングでばあばと。
「私は融通が利かんことは無いよ、何でもやり遂げてから次をせんといかん性格、どちらかと言うと責任感が強いんよ」
「物事は言い方じゃあねー」
「それはねー、私は小さい時に早くにお母さんを亡くしとるけん、何でも自分でやらんといかん言うのが身についとるんよ」
「何歳の時に亡くなったんじゃった」
「5歳よ、それで何でもすぐにやってしまうんよ、あんたもそれを受け継いどるんよ」
私は自分の性格を本当に嫌だなーと思っているんですが、どうやら母のことを見ていてそうなったんだと納得しました。
【ばあばの俳句】
それぞれに思ひありけり秋の陣
衆議院議員の選挙のまっただ中です。各立候補者は懸命に選挙活動をしています。この時代に自分の思いや政党の思いをぶつけて有権者の心を捉えようとしています。
母は演説をする候補者の切なる想いをイラストに込めて描きました。決めるのはそれぞれの一票です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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私のアルバムの中の写真から
また明日お会いしましょう。💗