私が子どもだった頃◇向こう三軒両隣
「ゆっ子ちゃん、今日は帰りが早いねー、どしたん」近所のおじさんやあばさんからこんな言葉をかけられるのはしょっちゅうでした。
自分の家の子どもも、隣の子どもも変わりなく心配し、大切にしてくれていました。
向こう三軒両隣が家族のような付き合いだった記憶があります。
私が子どもだった昭和30年代から40年代頃の思い出です。
「そんなことしたらいかんよ、おばちゃんが許さんけん、おじいちゃんに帰って聞いとうみ」と、ダメなことは叱ってくれていました。
近所のお兄ちゃんに遊んでもらっていて、夕ごはんの時間になったらおばちゃんが「ゆっこちゃん、夕飯食べといき、お母さんには言うといてあげるけん」と、今からは考えられないようなご近所付き合いでした。
家の醤油や、砂糖などが切れて店がしまっていた時はお隣に借りに行ったりもしていました。
町内会の繋がりも深く、お花見、海水浴、運動会、紅葉狩りと、一年に何度もみんなが集まり、貸し切りバスでミニ旅行に出掛けていました。
バスの中では、大人たちは昼間から美味しいお酒を飲み盛り上がり、子どもたちは席の後ろに集まって、しりとりやトランプゲームをして目的地までの道中を楽しんでいました。
目的地に着くと、みんなで団体行動です。大人も子どももワイワイ楽しんで、夕方にはへとへとになって帰っていました。
「楽しかったねー、今度もまた行こや」と、早くも次のバスツアーの話で盛り上がっていたのです。
人と人とが助け合い、お互いがお互いを認めあって慎ましく生きていた時代はそんなに昔ではありません。
私が子どもだった昭和の時代は、お隣さんの息づかいが肌で感じられるような密度の濃い人間関係だったと思います。
今から振り返れば、本当に懐かしいお話です。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《近所の人とよもぎ採りに行きよったわい》
相変わらずイラスト制作に夢中のばあばとの会話です。
「今は回覧板が回ってくるけど、顔を見る機会も少ないけんねー、人付き合いは薄なったよ」
「ほんとじゃねー」
「昭和の頃は、近所の人とよもぎを採りに行って一緒によもぎ餅を作ったり、セリやツクシ
一つ一つ思い出すと、とても愛すべき時代だったと思います。
【ばあばの俳句】
真夏日のサンデー嬉しカフェテラス
暑くなってきて、嬉しいのは、やっぱりひんやりスイーツです。特にお洒落な人気店のテラスの席でいただくサンデーはたまらなく夏を感じます。
カラフルなイチゴやバナナ、パインやマンゴーがバランスよく飾られたサンデーをいただくのは時は、このうえなくリラックスできる癒しタイムです。
この俳句もイラストもばあばの願望です。私も食べたくなりました。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」と20時前後には「フリートークでこんばんは」も音声配信しています。お聞きいただければとても嬉しいです。
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