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色聴と絵と音楽
11月28日〜12月3日
相模大野bonoに出展してました
ZEN展の作品2枚が返ってきました。
今回は、どっちも音楽をテーマに
描いてました。
ホルン持ってるヤツは
「だったん人の踊り」の冒頭ソロの曲想。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123684979/picture_pc_f262deb3c31705b23998ee2f05c6bce2.png?width=1200)
習作では涙の描写がありました。
実体験なのでかなり率直に
感情の発露をぶつけてます。
ただ、本書きでは
特に印刷して額に飾ったさい
見る側の人に
絵全体の解釈は、委ねたほうがいいなと
思いました。
公の場では、あまりどストレートに
感情やメッセージ押しつけないほうが
いいと判断し、やめてます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123685936/picture_pc_47e0b89b097f9ccda190e6bc06066705.jpg?width=1200)
顔を漫画っぽい表情に変えたのも
感情ぼかした結果です。
後ろにオケとマエストロを足して再構成し
描き直して、完成としました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123688475/picture_pc_cf98be1f24eee8cd1e9d10166a9fa905.png?width=1200)
ちなみにジェーンのホルンは
完全に自前のヤツを描いてます。
もひとつのコラージュは
元ネタの選曲がちょっとマニアックで
ヒナステラの「終曲の踊り」の曲想でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123687851/picture_pc_a11fda6795e2b8c514ebde76f15a1e7b.png?width=1200)
ホルンの絵がそうだったのですが
本来今年の冬は相模大野ではなく
3年挑戦してきた都心の違うコンペに
出展することを想定してました。
ただ、諸事情と過去参加して思うことあり
そのコンペには出さず
おとなりの神奈川に可能性を託しました。
この展示は絵は販売しないことが
はじめから決まっていたたので
もう、売れないなら自分の好きに
表現しちまおうと
「終曲」でやったのが、
コラージュの手法。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123689013/picture_pc_3f4f791cd218e5a24a976901e9b358eb.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123689014/picture_pc_212a9a78ddfd152d08a80de04c16cb99.jpg?width=1200)
…エリック・カール手法です。
もちろん適当に散らしたわけではなく
アナログ油彩で抽象画に切り替える前に
空間処理慣れという目的で、
学校でなく、地元のアトリエでやってた課題の
延長線でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123752660/picture_pc_b16e9a3305ec295ae42da7a9b0b4659e.jpg?width=1200)
そして、ここからタイトル通りの話をします。
どちらも「曲想」…既存の楽曲からイメージを創造して
作品として形にすることをやったのですが、
いずれも、自分の「色聴」を基準に色を置いています。
色聴っていうのは、共感覚の一種。
めっちゃ簡単に言うと
「音を色として認識してる」ってことです。
音が色で見える。
自分は絵自体の才能は、まるでなかったのですが
絶対音感とともに、
共感覚…色聴を
持ってます。生まれつきです。
学生時代に結構早い段階で抽象画を描き始めたのは
人物や静物画をリアルに描くよりも、
おそらく、自分のもってる色聴を形にするなら
自由な表現方法が合ってるって理由でした。
絶対音感のほうは、
説明、実証できるのは結構簡単なんです。
音を覚えちゃえば楽譜はいらないとか。
それと、コップや食器の鳴る音で
音階がわかるので
飲み会のネタとしてよく披露してました。
しかし色聴は、説明が非常に難しいんです…。
持ってるんだけど、聞いて感知する色が
コードや不協和音が混在してる場合、何色もあって
とにかく言葉にするのは複雑すぎる。
めっちゃ簡単に例を挙げると
ドミソの和音は赤、緑、青の3色です🟥🟩🟦
しかしそれも、色聴持ってる人によって、
全く認識が違うと思う。
一応「風音」は、だったん人の踊りの冒頭で
自分が識別してる色を描いてます。
音楽全体にわたって感じてる音の色は、
ピンク。
印象的なコードはA、ラの音階です。
最初のメロディ、オーボエのソロはマゼンタ。
あとはマゼンタをベースにした水色などの
パステル系多めな色に見えます。
冒頭部は他にも楽器が混ざってきて
やがて全体のオーケストレーションになっていくので
いろんな音色と旋律が色として混ざってます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123755846/picture_pc_ec843de623d2c4eac58bcec8f53eb430.jpg?width=1200)
…わげわがんねぇ!!
大丈夫かよ、このnote。
なんか、やべえやつの話になってないか。
説明してて、自分でも不安になってきました。
続いて、終曲の踊り。
エスタンシアというバレエ組曲のラスト曲が
「終曲の踊り」って言います。
…ドゥダメルさん(爆発頭のマエストロ)若いな!
ヒナステラの「終曲の踊り」はテンポは速いけど一定で
ベースになってる音階が後半からひたすらC(ド)の連打。
代わりに、変則的に入ってくる音が多彩なので
単調な一色(自分の認識ではダークか、黒)に
ものすごいカラフルな色が
あちこち飛び散ってる感じ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123760173/picture_pc_5e438b51d2f493ce143e593e283baa06.jpg?width=1200)
じゃあてめぇ、音楽は全て色に見えるのかっていうと
…必ずしもそうじゃないんです。
たまにサッパリ識別できない時もあります。
とくに、歌詞入っちゃうと6割ダメです。
英語や他国語はギリギリ認識できるけど
確実に意味がわかる日本語の歌詞は、
歌詞の内容の方に気を取られちゃうので、
直感が一発で働かないんです。
言語もそうですが、歌う人の声質も関係してるっぽくて
このへんは聞いてみないと当てられないです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123763108/picture_pc_767f2a9b059938930d1561c6317a57d5.png?width=1200)
うう申し訳ない。
きっと、説明不足感がすごい。
感覚を言葉にするって
すっごい難しいですね…。
絵なら描くだけで、
何も言わなくていいんですが。
とにかく、自分の中では
イヤホンしながら音楽聴いていると
歌詞以外にも浮かんで
見える世界があるってことだけ
お伝えしておきます。
同じ直感を持ってる方がいらしたら
ぜひお話しして、
認識の違いなんかを発見してみたいな。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123763888/picture_pc_12392d5444bc3b2f7fce82c3bc044755.jpg?width=1200)
最後に、おまけ。
今回のZEN展にて
来年4月の銀座選抜展に
出展できるお話となりました。
思わぬとこでドアが開いた、嬉しいな。
がんばります。
作品帰ってきたさい、上野展よりも
善戦したらしいことを察したので
相模大野の現場での結果は
公式の発表を気長に待ちたいと思います。