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創作の本音〈五〉空想童話集
これからは、創作をしていて感じたことや、活動目標などを発信していこうと思います。創作の裏側や本音を語っていきます。
空想童話集
とりあえず、あたらしい活動の準備が整った。『空想童話集』という、短い物語をあつめたマガジンを作った。これからは頻繁に、作品を公開していこうと思う。
ちょっと経緯をお話すると、最初は魔女を主人公にした作品を書こうと思っていた。魔女といっても、ライトなテイストのものを予定していたのが、いちおう、澁澤龍彦の『黒魔術の手帖』も読んだ。だが、そうやって舞台や人物を限定してしまうと、あとから続けにくいと思い、ものすごく大きなくくりとして、「童話」を掲げることにした。
童話は好きで、むしろ大人になってからよく読んだが、なかでもちょっとロマンチックなものとか、ちょっとホラーなものが好きだ。作品で言えば、アンデルセンの『赤い靴』が素晴らしいと思う。単にホラーとして怖いだけじゃなく、人間の心に潜む「身を滅ぼすまでの享楽心」が描かれているのが恐ろしい。そして、それを引き出す「靴」というファッションアイテムの魔力は、じぶんも靴が好きなのでよく分かる気がする。
『赤い靴』のような名作を連発するのは無理だろうから、『空想童話集』では、むしろたくさんの物語を公開したいと思う。自分はこれまであまり作品を公開してこなかったし、長い作品が多かったので、この活動では作品の数を増やしていき、多くの人に見てもらうきっかけになればいいと思う。自分の活動の最初の入り口として、多くの人に親しんでもらいたい。もちろんその中で、傑作と呼べるものにも挑んでいきたいと思う。
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