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【表現辞典】霊石典_名作家の文章〈20〉黒田清輝『女の顔――私の好きな――』
霊石典
この記事は、私が編集している『霊石典』の派生記事です。名作家の作品の中から、『霊石典』収録の言葉が使われた印象的な文章を紹介します。言葉に興味を持つきっかけとして、あるいは、言葉をさらに深く理解する参考として、ぜひ本編の記事とあわせてお読みください。
黒田清輝『女の顔――私の好きな――』(青空文庫)
この絵は、ルネツサンス時代のフロオレンスの絵画によくあるやうな上品なスツキリとした優美――意気でない、野暮な優しさを描かうと思つて、頸なぞも思ひ切つて長くし、髪なども態と或る時代を現す一定の型に結はさないで、顔の輪郭なども出来るだけ自分の考へてゐるやうに直したが、どうも十分には私の心持ちが現れなかつた。
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