ビル群がロマンチックなのは、窓の数だけ生活を感じるからだ
近代的なビルは、アメリカのシカゴ派が本格的に作り始めたと言われている。
シカゴ大火の復興が契機となっていて、鉄筋コンクリートのビルが立ち並ぶ風景が形成された。
今ではビルは至る所にできている。
ビル群というと、そんなシカゴのような地域を指すのであろう。
地価が高い大都市では、建物を高層化することによって、床面積を稼ぐことができる。
だから、ビル群は大都市の象徴的なものになった。
またビルからもれる窓の光は、都市の夜景をロマンチックにする。
一つ一つの光の中に、人々の営みがある。
オフィスであれば、仕事をしているし、居住空間や宿泊施設であれば、生活がある。
外から窓の様子を見て、物音を聞くだけで、どんな人が住んでいるか、かなりのところまで分かるそうである。
何時に人がやってきて、何時に寝るか。
話声がするときに、どんな調子か。
食事の音は意外とはっきり聞こえる。
隣の家の人の生活が、最も興味深く、飽きさせない驚きをたくさんもたらしてくれるそうである。
ビルを見ていると、そんなことを考える。
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。