【プロット】昆虫博士が、ランジェリーショップにいく
東京大学に残って昆虫の研究を続けていた陽子。
国立生物研究所から声がかかり、春から働くことになっていた。
日本中を旅して昆虫を集めてきた陽子は密かに「人造昆虫」の研究をしている。
昆虫を分類し尽くした先に、新しい昆虫を求めるようになったのだ。
そんな陽子のファッションも、昆虫をあしらったシャツにパンツ。
肩や腕にカブトムシをくっつけて、顔にも昆虫のシールを貼り付けいたずらっ子がそのまま成長したようにもみえた。
ひとつの道を究めた研究者は、このようなものかもしれない。
四六時中遊んでいるようでもあるし、仕事しているともいえる。
そんな陽子にランジェリーの商品開発を監修してほしいと依頼がある。
「これからは昆虫がアツい!
昆虫ブランドを立ち上げて、ランジェリーを作りたいのです」
熱っぽく語る担当者の眼は真剣だった。
昆虫採集しかしてこなかった陽子は、とりあえずランジェリーショップで観察・分類・採集を始めた……
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