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【プロット】構成作家 彼岸ふぐ サディスト

「タレントなんざ、じゃがイモみたいなもんだ」
 台本を書きながら、ボヤいていたが少し毒を入れることにした。
 普通の流れではつまらない。
 ハプニングに視聴者は喜ぶのだから。
 バラエティはすべてが予定調和である。
 予測不可能な展開を演出するのが構成作家というものだ。
 頭をかきむしり、
「企画が通ったはいいが、タレントがダメだな ───」
 つまらない番組を作ってしまった、と思いながらも番組は高視聴率だった。
「結局なあ、世の中毒で成り立ってるのさ」
 行きつけの料亭でフグをつつきながらドヤ顔で話す。
 つまらない番組は、刺激が強い。
 大声で笑ったり、ズッコケて見せたりすると良い番組なのだ。
 評価されるほど、自己評価は下がる一方である。
 そんなある日、番組を0から企画する仕事が入ってきた。
 予算だけが決まっていて、納得いく番組を作れというのである。
 今までにないような番組を作って世間をあっと言わせたくなった。


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越庭 風姿 【 人は悩む。人は得る。創作で。】
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。