世界を一変するほどのインパクト

　物事の本質を理解し、時代の流れを捉えている人は大きく見えるものです。
　個人の力は小さくて、世界中を変えることなど到底できませんが、変化し続け　　世の中に呼応していれば、まるで自分が大事を成したかのように感じます。
　出版不況の中で、感染症によってコミュニケーションのありかたが変わり、インターネットを介したつながりが重要になりました。
　このような時事ネタを出版社が求めるようになり、物語を考えるだけでなく時代に合わせた工夫が求められています。
　もし出版不況でなければ売れた小説が、半分以下の売り上げになっていますから、何が売れるのかを考えて執筆しなくてはなりません。
　小説は人間の感情の機微を捉えるものですから、時代に合わせた変化にも柔軟に寄り添った構想していくべきです。
　深く時代を読むためにも、古典を研究するべきかも知れません。
　現代の社会問題は、歴史の流れの中で類型を見つけることができるからです。
　時代の閉塞感という意味では、明治初期の方が強かったですし、第二次大戦直後などはハイパーインフレで何も買えない時代でしたので、現代の経済問題にも通じるはずです。
　こうして考えていくと、鮮やかな切り口が見つかるのではないでしょうか。