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【プロット】中二病を発症した動物トレーナーが、戦闘機のなかにいる。

 アメリカ国防総省で極秘裏に新兵器の開発が進められている。
 殺傷能力は低いが、確実にターゲットを仕留めるというコンセプトである。
 阿川は、新兵器開発のために呼ばれたのだが、怪訝な思いを抱いたままだった。
 犬猫から馬などの大型動物まで何でも調教でる名動物トレーナーとして知られ、プライドを持っていた。
 F15のコックピットは、身動きできないほど狭い。
 そして音速で飛ぶ戦闘機には、とてつもないGがかかる。
「すいません。
 急加速、旋回をしないようにしていますが、戦闘機ですので我慢して下さい」
 操縦している男が声をかけた。
「なんの、猛獣とたわむれる体力は伊達だてじゃない。
 それより、早く降ろしてくれ。
 狭くてかなわん」
 動物トレーナーの道を極めた阿川は、どんな負荷にも耐える自信があった。


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