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📕悲しみよ こんにちは

フランソワーズ・サガン、著
悲しみよ こんにちは

17歳の少女セシル。
父親とその恋人エルザとともに、南仏にある別荘ですごすことになる。セシルもまた、そこで新たな出逢いに心を躍らせる。

そして、彼女の前に現れたかつての恩師であり、憧れの女性アンヌ。
父親はアンヌと再婚すると言い、エルザは捨てられる。

そんな父親に反感を抱きながらも、3人の家庭がはじまる。遊び人肌の父親とは正反対のセシル。かつて憧れた品性は、彼女の気持ちを狭くする。恋人との時間も作らせてもらえず、セシルは苦しむことに。

セシルはかつての自由気ままだった生活を取り戻そうと、再婚を阻止するために計画を立てるのだが…

少女時代の残酷さとか無邪気さみたいな感性を、美しくも静かに表現し、綴られていく文章はさながら、時を忘れさせる詩である。

タイトルの、悲しみよ こんにちは
このタイミングで出てくるのかと、昔読んだときと同様の新鮮さで、私を痺れさせた。

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