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京都観光「松花堂庭園①」泰勝寺と吉井勇



八幡市といえば、皆様は何を思い浮かべますか?

これまでは石清水八幡宮と松花堂が有名だったのですが、多くのメディアで取り上げられたことで桜の背割提が新たに加わり八幡市の三大名所となりました。

次点は日本最大級の木橋である上津屋橋、通称流れ橋です。

八幡市三大名所の話のくだりは公式ではなく私の主観です。怒らないで下さいね。

《注意事項》



「松花堂舊蹟の碑」泰勝寺

庭園をご紹介する前にまずは松花堂について軽くご説明をしたいと思います。

松花堂は、江戸時代初期の僧侶であり文化人であった松花堂昭乗がその晩年の1637年に構えた草庵の名称です。



「お寺の掲示板」
小さいようで大きいのは欲望
大きいようで小さいのは度量

石清水八幡宮、男山の東麓に泉坊という宿坊がありその中に草庵松花堂がありました。

男山四十八坊と呼ばれた宿坊は、明治初年の神仏分離で宿坊はすべて撤去され、松花堂も旧所在地の南方に移築されました。



「松花堂旧跡」の石碑がある泰勝寺さんは限定公開となっておりますが、松花堂昭乗墓や昭乗の茶室「閑雲軒」を模して造られた茶室などがあります。

※泰勝寺さんの公開日や拝観予約など詳細についてはお問い合わせを、とのことです。



私も勘違いしましたが、実際の史跡松花堂跡は泰勝寺ではございません。石清水八幡宮裏参道の途中、男山の中腹にあります。

知らない方は旧跡もさぞや美しい景色が広がっているのかと想像すると思いますが、現在は土台が残るのみで発掘前は雑木林化していたそうです。

《補足》



現在の松花堂は移転前の旧地とともに「松花堂及びその跡」の名称で国の史跡に、「松花堂及び書院庭園」の名称で国の名勝に指定されました。

名勝めいしょうとは、日本における文化財の種類のひとつで、芸術上または観賞上価値が高い土地について、日本国および地方公共団体が指定を行ったもの。

Wikipediaより



小さい頃に一度だけ訪れたことのある松花堂庭園ですが、記憶にあるのは昭乗広場という何の変哲もない定期的にフリマが開かれる場所のみです。

おそらく相当小さい時だったんだと思います。



入場料を支払いまず目にしたのがこちら。錚々そうそうたるメンバーの集合写真ですよね。

教科書的には、湯川秀樹、志賀直哉、谷崎潤一郎が有名かと思います。私は京都検定を趣味としていたので吉井勇という名にまず驚きました。



京都祇園の白川沿いにある歌碑で有名な歌人です。かにかくに祭の主役でもあります。

移住した場所がこの松花堂付近だったんですね。全然知りませんでした。



昭乗しょうじょうといへる隠者いんじゃの住みしいほ
近くにあるをうれしみて寝る

吉井勇

あれ?祇園の歌碑も寝ている時の短歌だったような?



え?待って。庭園は?美しい景色は?

次回以降にご紹介致します。たくさん写真を撮りましたので複数回に分けました。その分多くの魅力をお伝え出来ればと思っております。ではまた。



アクセス

©Google Map

所在:京都府八幡市八幡女郎花43-1

交通手段の詳細につきましては過去記事に記載しております。ご参照くださいませ。



追記

note公式マガジンに記事が掲載されました。ありがとうございます。

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