真夏の嵐山日帰り旅「強い陽射しと嵯峨嵐山駅」
皆様はキネマという言葉をご存知でしょうか。
今回太秦が少し出てきますので映画の話をしようと思います。明治維新とともに天皇が京都から東京へお遷りになられ、映画の撮影は人材が多く集まる東京で行なわれることになりました。しかし1923年に発生した関東大震災により撮影所はすべて焼かれてしまいました。その代わりとして作られたのが京都太秦の撮影所になります。
なぜシネマではなくキネマと呼んでいたのか。
子供の頃から私はずっと疑問に思っていました。おじいちゃんおばあちゃん世代の人たちが気取って新しい言葉を作ったのかなと勝手に想像していたのですが真相はとっても簡単なものでした。死を連想するからキネマになったそうです。そういえば記事を書く際に『〇〇ですしね。』という表現になることがあって何度も悩んだことがあります。文脈的には何の問題もないのですがやっぱり縁起的にどうかと思い毎回表現を変えています
『シネマ』『シネプレックス』という名称が現在普通に使われていますよね。十数年前までは洋画の原題を跡形も無い形に改変していました。いくら日本人に向けたものとはいえあまりにもその名がダサく評判もあまり良ろしくなかったのでしょう。今ではそのままカタカタで表記することが当たり前になりました。『シネマ』という言葉がそのまま使われるようになったのはそうした時代の流れによるものなのでしょう。私は大正ロマンが大好きなのであえて『キネマ』を使用し続けていこうと思います。まぁここは観光メインなのでほぼ使う機会ありませんけどね。
それでは旅の続きに参ります。
急に運転見合わせになったらどうしよう。
余計なことをついつい考えてしまう心配性の私。洛西の市街地を眺めながら別ルートを思案していたのですが、なんのアクシデントも起きなくて普通に嵯峨嵐山駅に到着しました。
送り届けてくれてありがとう。
最後まで見送ります。
ホームはこんな感じ。
他の私鉄とは異なり嵐山らしさはありません。典型的なJRのホームです。元は嵯峨駅という駅名でしたが1994年に現在の名前になりました。
階段上がってあら近代的。
2008年の改築で橋上駅舎になりました。日々丁寧なメンテナンスをされているのでしょうね。15年以上経ったとは思えない清潔感。とっても楽しい観光になりそうです。
さすが日本有数の観光地の最寄り駅。
いろんなところを巡ってきましたが改札口にこんなにデカくて分かりやすい看板は他にありませんよ。そういえばここって大覚寺の近くでもあるのですね。距離は1.1kmほど徒歩十数分でたどり着くことが出来ます。
シンプルながらかっこいい白黒掲示板。
そういえば立命館大学の学生を運ぶバスの行列をみました。円町駅は交通の要所の一つで金閣寺や北野天満宮へ行く時にとても便利です。駅から少し離れたところにバス停があるのでちょっと分かりにくいですけどね。
東映太秦映画村ポスター。
映画村は我が町の定番遠足スポットで訪れた回数は嵐山と同じくらいかな。推しのイベントを観に行ったこともあります。松平健さんのリサイタルもやっていました。美声でしたよ。
改札口を出ました。
山に吸い込まれていく嵯峨野線。
湿気はないけどやっぱ暑い。
時刻は8時40分です。
山小屋のような嵯峨嵐山駅の橋上駅舎です。
観光シーズンになると駅前ロータリーはタクシーでいっぱいになるんだろうな。
レンガ造風のトロッコ嵯峨駅かっこいい。
海外の人たちでしょうか。暑い日差しの中ベンチで誰かを待っているようでした。誰も待つ必要のない一人旅の私はトコトコと目的地へ。
こちらは瀬戸川と呼ばれる桂川の支流になります。
愛宕山から嵯峨鳥居本地区の脇を流れ桂川左岸に合流します。
京都府道29号宇多野嵐山山田線をくぐってそのまま西に進みます。
迂闊でした。土地勘がなくて住宅地を歩くことになったのは大きな反省点です。
いい感じのお寺を発見。
2005年に猪川益真が建立した真言宗大覚寺派寺院の亀峰山平成院さんです。ご本尊は如意輪観音とされています。
真言宗ということで石像は空海さんでしょうね。公式ホームページだけでなくインスタでも情報配信している今どきの新しい寺院です。賽の河原を彷彿とさせる石積の光景がとても印象的で海外の方も熱心に写真を撮っていました。
今回はここまでと致します。次回もぜひ見に来てください。
今回の旅ルート
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※キネマの話は会員限定記事『熟成下書きⅠ』に収録されたものを再編集しました。
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