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訪問看護ステーションで小児領域にかかわる作業療法士として

SNSでいろいろ小児領域の訪問看護や訪問看護リハについて投稿しています。

SNSで投稿するだけじゃなくて、いろいろな場で講義もさせていただいてきました。

2024年開催の研修会
2023年開催の研修会

私自身は作業療法士として2025年で臨床経験30年超、現在56歳。訪問業務にかかわりだしたのが2005年くらいとなります。そのころから小児領域の訪問看護リハにかかわるようになりました。

当時も今も、この領域にかかわる訪問看護ステーションは多くありません。大阪府訪問看護ステーション協会の資料などを見ても小児領域の訪問看護を日常的に行っている事業所は全事業所中のおよそ4分の1くらいだという資料もあります。少数でも関わっている事業所を含めても約半数程度。年々訪問看護ステーションの事業所数は増えてきているので、4分の1といっても数年前と今とではその数は違うのですが、比率で言うと大きな変化はないのが現状です。

私自身はこの領域にもっともっと看護師さんやセラピストさん達が関わってほしいなと思いつつ日々いろいろ発信をしているのですが、やっぱりまだまだ少数派だというのが正直な感想です。

私が講義で使っている資料などは次のリンクに掲載しています。

小児とか高齢者とか難病とかという分類ではなく

基本的に訪問や通所など地域で働いているセラピストや看護師さんは対象の疾患種別や年齢に関係なく対応すべきだと私は考えています。まあ綺麗ごとを言っているのかもしれませんが、私は基本的にそのように対応しています。

でもこれっていうのはやっぱり、1スタッフ1人の職員が言うべきことではなく、事業所としてどのように考えるのかということだと思うのです。

事業所として対応すべきなら、そこに属している職員であれば小児だろうが難病だろうが対応すべきであって、拒否するのはおかしな話なのです。

事業所として対応すると決めたのに、職員の側が

  • あのケースには行きたくない

  • 小児は対応できない

  • 私の技量では難しい

みたいなことを言い出したらキリがないのではないでしょうか?

事業所として対応するのであれば、それは業務なのですから拒否することなく対応すべきなのです。

スタッフが拒否すべきなのは違法なことへの対応を求められたときだけだと思うのですよ。

法的なルールや制度を守っている通常業務を拒否する職員さんがいるなら、それは問題だと私は思います。

仕事をえり好みしすぎかな。

この領域の先駆者として

地域リハと言われる領域では比較的早い時期からこの領域にかかわってきた作業療法士として、もっと多くの事業所に小児領域にはかかわってほしいなと考えています。

まあだから講義資料とか公開しながらSNSでも積極的に投稿しています。

決して特殊な技能を身につけているわけでも、起業しているわけでも、小児のことを研究しているわけでもありませんが、今までの経験を伝えていくことで少しでもこの領域に興味や関心をお持ちいただき、訪問にかかわってくれるセラピストや看護師さんが増えればいいなと思い、日々いろいろ投稿しています。

全国に医療的ケア児は約2万人と言われています。1万を超える訪問看護ステーションのすべてが、医療的ケア児を数名受け入れるだけでいいのです。特定の事業所に偏った現状を変えていくためにも、この領域にかかわる訪問看護ステーションさんが増えることを期待しています。

良いコラムだなと思ったらお気軽にシェアしてください。

訪問看護ステーション関係者さんで、興味ある方がおられましたらいつでもご連絡ください、小児領域の訪問について色々お話しさせていただきます。

やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛

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「生活期リハの視点で病院リハと地域リハをつなぐ・変える」を主要テーマとして、大阪の作業療法士のやまだ…

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