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【2022.12.13.】多職種連携④「法人内連携ってほんとにできてるの?出来たような気になっているだけで、中身は伴っていないんじゃないんでしょうか?」

※このコラムはどなたでも最後までお読みいただけます。

以前noteサイトにも書いたことがあるのですが、作業療法士の仲間からご紹介を受けて、大阪府内の医療系の法人さんの看護部長さんと事務長さんとお会いしたことがあります。

リハビリテーション部門で提供されているリハビリテーションの在り方を変えていきたいという考えがあったようなので、いろいろ提示したんだけど、結局その法人さんと契約することはありませんでした。

時系列的にその法人さんとの面談前に考えていたことや面談中に提案したことは以下のコラムにまとめていますので参考にしてください。

上記の面談は2019年のことでしたが、法人内で複数の事業所を運営しているなかで、リハビリテーション部門をどのようにマネジメントすることがこれから必要になってくるのかということの考え方は基本的には、今でも同じ考え方です。

2019年のコラムにも書きましたが、リハビリテーション部門をこれから変えていくためには、2024年同時改定以降もリハビリテーション部門が必要とされる体制を構築するためには以下のことが必要だと考えています。

これからのリハビリテーション部門に必要なこと

紹介した3つのコラムにも書いていることなんですが、これからのリハビリテーション部門の運営というかマネジメントというか法人内連携などに必要な考え方は以下の通り。ざっと列挙してみますね。

研修体制の確立

連携の体制の確立

リハビリテーションスタッフの考え方の指導

先生と呼ぶことの廃止

部門の業務方針の確立

医師や看護部門との連携

病棟での21時間の過ごし方
 リハスタッフと看護部の連携

リハビリテーションのマネジメント
 退院後の生活を見据えたアプローチ
 リハ実施計画書の目標の達成度合いの確認
 多職種との連携
 具体的な目標の設定
 目標達成に必要な期間
 予後予測

リハビリテーションの視点
 心身機能へのアプローチと活動と参加へのアプローチ
 機能改善のためのアプローチと残存機能を発揮するアプローチ
 直接的なアプローチと間接的なアプローチ
 触るリハビリテーションと触らないリハビリテーション

セラピストに依存しないリハビリテーションの展開

回復期リハ病棟と生活期リハの効果的な連携

地域包括ケア病棟の効果的運用

老健や訪問事業所との連携

でもまず大事なことは法人内でのリハビリテーション部門の連携だと考えています。

法人内連携の体制を構築する

電子カルテで情報共有できているから大丈夫
とか
スタッフを定期的に移動させているから大丈夫
と考えて安心しているようではアカンと思っています。

たとえば、回復期リハ病棟、老人保健施設、通所リハ、訪問リハ部門などを抱えている病院さんで勤務している、回復期リハ担当のセラピストさんは、他の部門のリハスタッフが具体的にどのような勤務体制で、どんな業務を行っているのかってことをきちんと把握しているのでしょうか?

たとえば

老人保健施設でどんなリハビリテーションが実践されているのかということを病院のリハスタッフがきちんと把握していれば、引継ぎはスムースに行われる。

通所リハ、訪問リハの特徴を病院のリハスタッフが把握していれば、担当している患者さんが退院するときに、通所と訪問どちらを選択すべきかということを適切に判断することができます。

なんとなく老健でもリハビリをやっている、通所は建物の中でやっていて、訪問は在宅で行われているという程度の認識では法人内連携が適切に行われているとは言えないのです。

情報の共有だけでは不十分なんですよ

法人内にリハビリテーションスタッフが配属されている複数の部門をお持ちの場合、情報共有程度で満足しているようでは、これからの2024年同時改定以降の生き残りは難しいと考えています。

これからの時代の法人内連携は情報の共有だけではなく、それぞれの事業所のノウハウの共有が大切なのです。

冒頭に紹介した3つの過去コラムにも書いているような、ノウハウを共有することこそが求められています。

じゃあ、リハビリテーションをキーワードにしてどんなノウハウを共有すべきかってことになってきますよね。

あなたのリハビリテーション部門の管理者さんがそんなことを意識して連携を推進していれば大丈夫と思うのですが、いかがでしょうか?

来月1月のオンライン講義では、そういった法人内連携を実践するために考えるべきことについてお話ししたいと考えていますので、興味ある方は引き続きやまだリハビリテーション研究所・メンバーシップをフォローしておいてくださいね。

2024年1月のオンライン講義の日程は決まり次第メンバーシップにてお知らせいたします。

やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛

#やまだリハビリテーション研究所

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「生活期リハの視点で病院リハと地域リハをつなぐ・変える」を主要テーマとして、大阪の作業療法士のやまだ…

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