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コラム10 「訪問看護からのリハ」と「病院や診療所からの訪問リハ」のこれからのあり方について考える1(2021年3月)
2021年4月20日追記
このコラムの動画バージョンを作成しました。
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====コラムはここからです!=======
2021年介護報酬の改定からいろいろな未来を考えることが出来る。
予言とかではなくこれまでの診療報酬改定や介護報酬改定の流れから現実的な予測です。その予測に基づいて勤務先での事業方針を考えていくことをセラピストはすべきだし、これから訪問領域に関わろうと考えているPT/OT/STさんたちは、これからのリハビリテーションの方向性をきちんと考える方がいいと思っている。
多くの事業所やセラピストは改定後の「単位数」「点数」「加算」などにだけ目を向けて「訪問1件当たりいくら稼げるのか?」ってことを見ているだろうけど、そんなことだけを考えていては事業所運営もできないし、大事なことを見失うと思います。
点数以外の部分にも目を向けることが必要です。
以下の文章の中では訪問看護からのリハについては「訪看リハ」とし病院や診療所・老健からの訪問については「訪問リハ」と表記しています。両方を合わせての訪問については「訪問のリハ」とします。
このコラムには続編もあります。合わせてお読みいただくと理解が深まります。
「訪問のリハ」の対象者のこと
訪看リハについて以下の文言が明記されました。
この文言については「訪問リハ」においては以前から明記されています。上記文面も「訪問リハ」に対しての文面となっていますが、2021年4月以降は訪看リハについても上記が適用されます。
これは、今回の介護報酬改定議論の中でADLの自立度が高そうなのに訪看リハが行われているとの指摘があったことに起因しているとみています。
(上図は令和2年10月22日介護給付費分科会「訪問看護の報酬・基準について
(検討の方向性)」より引用)
通院が可能な利用者さんであれば訪問ではなく、通院でのサービスを中心に実施するということが求められます。
「医師からの指示書がある」「ケアマネさんがケアプランに組み込んでいる」から訪問に行くというセラピストさんもいるかもしれませんが、通院や通所が可能な利用者さんばかり訪問していると、何らかの指導が入ることも考えられますよね。
軽度な利用者さんへの訪問のリハ対応のあり方
先日コラム9でも書いたけど改めて軽度な利用者さんへの訪問リハのあり方について書いてみたい。
ちなみにコラム9はこちら
軽度な利用者さんであっても、例えば
退院直後で自宅の環境が整っていない
病院内は杖歩行で移動可能だったが、自宅内での歩行を十分に評価できていない
自宅環境への適応が困難となりそう
などなどADLのの自立度が高くても退院直であれば自宅環境への適応が難しいケースというのよく遭遇する。そんな場合は、1カ月とか2カ月という期間限定で「訪問のリハ」で対応し、在宅生活に適応すれば「通所系サービス」に移行すればよいと思います。
そうしてその旨を「ケアプラン」に記載してあれば、問題なく訪問のリハでの対応が可能と考えます。
どのような目的で訪問のリハを行うのかということがケアプランに明記されることが必要です。
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短期間で「訪問のリハ」を修了するために留意すべきこと
軽度な利用者さんの訪問のリハを短期間に訪問を修了するためには、事前の準備とリハのプログラムに留意すべきです。
事前の準備として必要なこと
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