【2022.12.3.】新しい領域にチャレンジするためには、どこまで準備をしたら不安は解消されるのか?
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11月22日にオンライン形式でしたが、大阪府堺市にある訪問看護ステーションさんで「小児領域の訪問リハ」についての講義をさせていただきました。
現時点で取り組んでいない小児領域に取り組んでいくために、この領域にかかわっている作業療法士の立場としていろいろお話しさせていただきました。
でもね、
やっぱり小児、発達期のリハビリテーションっていうのはなんだか大人のリハとは別物、特別なもの、独特なもの捉えておられるセラピストの方が多いようで、講義後の質疑応答においても、「不安を感じる」「今すぐっていうのは難しい」という感想をいただきました。
今回講義させていただいたステーションのスタッフさんが消極的というのではなく、予想通りの反応だなと思うのです。小児領域の講義をさせていただくことは時々あるのですが、講義後の質疑応答タイムではだいたい同じような反応が返ってきます。
私は、小児や発達期と言われる時期の訪問リハビリテーションに20年くらい前から関わってきました。なかなかこの領域にかかわる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が増えないので、ご依頼があればいろいろ講義をしたり、事業所に出向いて同行訪問したり、事業所で定期的な教育を行ったりしてきました。
それでもこの領域にかかわるセラピストの数はまだまだ少ないなと感じています。
小児領域の経験のない訪問看護ステーションさんが、この領域に取り組むには
既に取り組んでいる事業所に見学に行く、同行させてもらう
小児領域の訪問看護やリハの研修会に参加する
などがあると思います。
大阪府内であれば、大阪府訪問看護ステーション協会が教育ステーションなどを整備しているから、協力してくれる事業所さんは見つけやすい環境にある。
そうしてまず、少数のケースから開始しながら
経験のあるステーションに相談やコンサルしてもらう
事業所内で勉強会を開く
スタッフそれぞれが勉強する、自己研鑽する
という形になるかな。
ほかのステーションさんの訪問に同行して学ぶ
というのは、具体的に小児領域の訪問でどのようなことが行われているのだろうということを知るにはよいと思います。
でも学んでいるだけではいつまでたってもきりがないとも思うのです。
見学をしてそれでも不安が残るとすれば、次はもっと学ぶしかない。
正常発達・定型発達
養育者とのコミュニケーションの取り方
小児の疾患のこと
学ぶべきことはたくさんある。
だけど、どれだけ学んでもキリはありません。
いつかはどこかで実践していくしかないのではないかと思うんですよね。
実践してからの学びのほうがさらに深く知ることができるし、学んだことが身につくと思うのです。
みたいな感じで講義を進めても、不安の残る人はまだまだいるのでしょう。
ほんとに学びにキリはないのです。
小児領域の訪問看護やリハに取り組むのであれば、学びと並行して
いつから取り組むのかという時期を明確にすること
小児ケースの依頼が入ったら、どの看護師、どのセラピストから訪問を開始するのかということを決めること。
そういった部分まで決めておかないとスタートできないのかもしれません。
なかなか悩ましい課題だなと思います。
どうやったら、この領域にかかわるセラピストさんや看護師さんを増やしていくことができるのかなあ?
私でお手伝いできることはどんどんさせていただきますのでお気軽に連絡ください。
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やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛
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