【2022.11.3.】活動と参加へのアプローチ⑦「機会」を見失わずにね!いたるところがリハビリテーションなのです
「機会」を見失わずにね!
いたるところがリハビリテーションなのです。
たとえば「椅子を後ろに引くという活動」
そんな機会もリハビリテーションなのですよね。
オンライン講義で使うスライドにも書いています。
◆【動画】2024年同時改定に向けてPT・OT・STが知っておくべきこと&実践すべきリハビリテーションの在り方
(上記のリンク先からスライドをダウンロードできます)
最近通所で注目している活動が「椅子を引く」活動
前回の活動と参加へのアプローチ⑥
では「機会の喪失」について書いた。
今回も似ているが、機会を見逃さないことの重要性の話。
通所の現場でよくある場面なのですが、椅子を後ろに引く動作ってけっこう難しいようだ。
だからその場で練習することがある。
活動と参加へのアプローチっていうのは、リハビリテーションの40分とか60分の決められた時間の中だけで実践するものではないと思うのです。
病棟生活や在宅生活の「場」そのものがリハビリテーションの場になっていくことが必要なんだと思うのです。
そんな視点で患者さんや利用者さんの行動を見ていると、作業療法士としての視点でもっと上手になっていくことができそうな場面がごろごろしている。
多職種と連携することで、時間をかけずにちょこちょこと隙間時間というか、実際に座っている場面から立ち上がるときに練習するだけ。
上手くいってもそうでなくても、とりあえず一回だけやればいい。
毎回毎回意識して立ち上がりに関わればちょっとずつ上手になっていく。
そうして動作に改善がなければ、なぜ改善しないのかってことを理学療法士や作業療法士が評価して、個別対応の時間にアプローチして心身機能の改善を図っていくことが必要。
繰り返し練習するっていうのは多職種と共同で行えるけど、改善しない部分への評価やアプローチはセラピストが行う。そこが、リハ職の視点なのです。
そんな活動と参加へのアプローチがあってもいいんですよ。
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やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛
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