コラム8 2024年同時改定に向けて考える2021介護報酬改定2「訪問のリハビリテーション」
2021年介護報酬改定の詳細がわかってきた。2021年1月18日付の資料をもとに、2024年の同時改定に向けて、2021年介護報酬改定から事業所として、セラピストとしてどう考えどう行動すべきかということを書いていきます。
第2弾は訪問のリハビリテーションのことを書きます。
今回引用している図表は厚労省の以下のサイトからの引用です。
「訪問のリハビリテーション」って言うのは「訪問看護からのリハ」と「病院や診療所・老健からの訪問リハ」の両方を指しています。
以降の文中で両方まとめてのことは「訪問のリハ」、訪問看護ステーションからのリハは「訪問看護からのリハ」、病院や診療所・老健からの訪問リハのことは「訪問リハ事業所からのリハ」と表記します。
訪問のリハの方向性
まずはざっくり訪問のリハビリテーションにおいて、厚労省の考えている方向性を捉えたいと思います。
訪問による単価の違い
訪問看護からのリハと訪問リハ事業所からのリハでは20分1回の訪問の単位数が異なります。1回当たりの単位数で比較すると訪問リハ事業所の方が14単位高くなります。これはここ数年の流れで今後も変わらないです。
訪問リハ事業所 307単位 > 訪問看護ステーション 293単位
と訪問看護の方の図表の下の方に書いてありますが、「通所リハのみではADLの自立が困難であるもの」ということも明記されました。このことは訪問リハ事業所では以前から明記されているものです。
要支援の訪問&長期の利用
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