「OTやまだ」の訪看リハ転職の流儀②訪看リハのstyleを示すということ
「その1」はこちらからお読みいただけます。
前回のコラムでは、「訪看リハに転職したての時期に一体何をすべきか」ということを書きました。訪問でどんなことをするのかということではなくて、ステーションに転職した当初の時期にどのような行動をステーションで取るべきかということを書きました。
今回は臨床で経験を積んだり、訪問看護ステーションでの勤務歴が長いセラピストが転職した場合どう行動すべきなのかということを自分の経験をもとに書いてみたいと思います。
このコラムを書こうと思ったのは、X(旧Twitter)へ投稿した以下のポストがきっかけです。
このポストで相談してくれた事業所さんは、リハも看護もそこそこの人数がいる事業所です。だけどね、リハスタッフの平均訪問件数が5件。
ここが問題だと思うのですよね。都会のステーションで移動の範囲が田舎のステーションほどではなく、バイクや自転車で15分前後で移動できる範囲の訪問にもかかわらず、常勤のセラピストが5件くらいしか訪問できていないということは、事務所に滞在している時間も長くなるんじゃないのかな。だから、収益が上がらないという構造になっているのだと考えます。
僕のこれまでの経験では、都会のステーションでは最低でも7件くらいは訪問すべきだと考えます。医療保険とか介護保険の訪問があるのですが、40分の訪問で7件分は実働すべきだと考えます。
私は非常勤で勤務している訪問看護でも、10時~18時(休憩1時間)の7時間勤務でも6~7件くらいは訪問します。カルテ記録時間はとれないけれど、体力的にはそれでも問題ない。
相談者の話を伺っていると、訪問の依頼が少ないということもない様子だけれども、だいたい5件くらい。入っているセラピストで1日6件くらい。7軒回るセラピストはいない様子でした。
じゃあ、この事業所のように収益が上がらないというパターンの事業所に私が転職することになったら、何から始めるのかということを書いてみます。
転職して、「ほかのステーションは7軒とか8件とか訪問するのが当たり前ですが、5件で満足してるようだから収益あがらないんだよ、もっと依頼が来るように空いている時間に営業しなさいよ」って頭ごなしに指示したり怒鳴ったりすることはしません。
淡々と自分のやることを実行しながら、ほかのセラピスト一人当たりの訪問件数が増えるための行動をとっていきます。
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セラピストと看護師がそこそこの人数事業所の場合
僕の経験では、セラピストと看護師さんがそこそこいてる事業所さんでは、リハが3~5名くらいいて(もしくはそれ以上のセラピスト数)、看護師さんが少なくとも5名以上いるような事業所さんで、リハの訪問件数が少ないような場合、何から検討するのかというと、
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