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【2023.6.24.】作業療法でお手玉とか輪投げを使うことについて
先日Twitterにこんな投稿をした。3つの投稿をまとめたものがこれです。
お手玉も輪投げも 家にはないよね
もっと日常的に用いているものを作業療法場面に取り入れることができれば、退院後も生活の中で意識しながら道具を使って自分で練習してくれるかもしれないよね
地域のデイは生活を見ているから、輪投げやお手玉以外のものも選択肢として取り入れてるんですよ
病院のセラピストが生活を見ていないってことではなくて、 日常的に使うものを利用して作業療法を展開する方が退院後も継続して、いろいろ取り組んでもらえると思うのです
活動と参加へのアプローチの一端はこういったことだと思います
輪投げやお手玉、ペグがアカンってことではないけど もっといろいろ工夫してみることは必要だな
サイズとか質感とか重さとか手に持って何かすることのできる素材は世の中にたくさんある
めんどくさがらずにいろいろチャレンジしてみたらいい
100均はサイコーですな
けっきょく めんどくさかったり 「それって効果あるの?」みたいな先輩の一言で諦めちゃったりして生き残ってるのが作業療法室の「お手玉」「輪投げ」「ペグ」なのかもしれない
それらの道具も使いようはあるけど、他にも使える道具や素材はある
病院の作業療法室より、地域のデイケアやデイサービスの方がいろいろ工夫しているような気がします
お手玉だけじゃなくて 同じサイズなら 硬式テニスボール、軟式テニスボール、プラスチックのボールなどでも 握った時の凹み具合の違い、手指との摩擦の違いで握りやすさや握りにくさは変わってくる
ペットボトルなら握り方が異なる 対象物の上方からつかもうとするのか、ペットボトルのように側方からつかむのかによっては、 前腕のコントロールも変わってくる
お手玉だけじゃ練習できない課題に向かい合うなら、お手玉以外の選択肢を検討しないとね
当然ですが、お手玉が適していることもあるけど、そればかりじゃない お手玉とか輪投げのように「握る」だけじゃなくて、手指伸展でものを操作することも大事ですよね
突っつくとか、ひっくり返すとか 握らずに行う活動もある
トランプ裏返したり、5枚くらいのトランプを並べて持つとか、薄っぺらい素材も把持の練習には役立つ
お手玉や輪投げのリハを批判しているわけではありません。病院リハの批判でもありません。
私もお手玉は通所介護で使ったりしています。輪投げは今勤務している事業所にないので使っていませんけど・・・
作業療法=お手玉・輪投げ
みたいなイメージから脱却することが必要なのかなと思っているのです。
作業療法だから、何らかの活動を用いることは大切だと考えています。
でも何でもかんでもお手玉や輪投げで解決できるとは思わないのです。
また、作業療法だから徒手的な関わりをいしてはいけないとも思っていません。
肩や上肢の動きを丁寧に引き出すときには徒手的な介入が必要だとも思う。
だけど何だかみんな、作業療法を難しく考えているような気がしてならない。
そんなに悩むほどのものでもないし、もっと気楽に考えてもいいのになと思います。
作業療法と活動と参加へのアプローチはものすごく相性がいいというのかな、作業療法の在り方や進め方に悩んでいる作業療法士さんほど活動と参加へのアプローチに目を向けてほしい。
やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛
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