コラム29 軽度な利用者さんの支援に関すること ~地域ケア会議で考えたこと~
地域ケア会議でいろいろ考えさせられたタイミングで、「意思決定支援」に関するガイドラインのことを知りました。
自立支援のための地域ケア会議では、いろいろな専門職からのアドバイスを受けながら要支援レベルのケアプランの検討を行っている。
重度ではなく、比較的軽度な対象者が多いのだが、それはそれでいろんな課題がある。
今回書くのは、本人の意思と家族の考えについてのこと。
提案してもサービス開始にならない
「徐々に状態が悪化してきている」
「福祉用品だけの導入ではなく、そろそろデイサービスなどの介入が必要」
となってきているようなケースは地域ケア会議では良くある。
だけど、
他人を家に入れることへの抵抗感
まだまだ大丈夫だろうって言うイメージ
などなどがあり、ケアマネさんがサービスをうまく導入できないということはよくあると地域ケア会議で知りました。
私は、通所リハや通所介護、訪問リハという仕事場を掛け持ち勤務していますが、そういった場のサービスを利用している人は、何とかサービス利用につながった利用者さんなのです。
でも地域ケア会議に専門職として参加していると、なかなかサービス利用につながらないケースが結構いることに気づかされます。
支援に関わるスタッフの思いと本人・家族の思いの乖離
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