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【2023.1.28.】活動と参加へのアプロー⑮活動と参加へのアプローチの始め方5「指標となるものを記録して提示する」

※このコラムはどなたでも全文お読みいただけます。

このコラムは連載コラムなので、ほかのコラムと合わせてお読みいただくと理解が深まります。
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勤務先の通所介護事業所では、TUGを実施するときの動画を必ず撮影しています。
合わせて、立位姿勢の写真も撮影します。

それらを定期的に実施して、通所介護での利用者さんの状態の変化を記録として残しています。

「最近姿勢が悪くなった」「足が出にくくなってきた」

と利用者さんや家族さんが話されたときも、まずこれまでの動画を確認し、ほんとに歩行姿勢や下肢の動きが悪化しているのかどうかを確認します。

過去の動画と現在の歩行状態に変化があれば、リハの内容を変更する必要があります。

もし、変化がなければ一時的なものである可能性があります。

そんなことを簡単に確認できるのは動画を記録として残しているからです、。

さて、病院リハや訪問リハではいかがでしょうか?

定期的な評価で、患者さんの状態変化を客観的に記録として残しているでしょうか?

動画や写真でなくても、何らかの評価を実施して記録に残しておけば、状態の変化を確認することができますし、患者さん自身に確認してもらうことも可能です。

「入院の時より良くなっていますよ」

と伝えても、何らかの後遺症の残っている患者さんは良くなっているという認識がありません。

だけど動画にしろ画像にしろ評価結果の数字にしろ変化しているものを示されれば、半信半疑ながらも変化があることには気づいてもらえる可能性は高くなります。

変化しているということを実感していただくことが、主体的なリハビリテーションの実施には必要ですし、実感するからこそ、自主トレや退院後のホームエクササイズも実施してもらえるのです。

ほんとに最初が肝心なのです。

最初に実施する評価、定期的に実施する評価を指標として確認できることが肝心なのです。

動画はお手軽で良いものだと感じています。

そうして大切なことは

  • 定期的な評価を実施すること

  • 設定している目標の到達度合いの確認

これらを患者さんに示すことが、主体的なリハビリテーションでは大切だということです。

続きはまた明日

やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛

#やまだリハビリテーション研究所

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「生活期リハの視点で病院リハと地域リハをつなぐ・変える」を主要テーマとして、大阪の作業療法士のやまだ…

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