サブスク、ほほう(理解) ん…、それもサブス..クか??
「サブスク」と言われてなんのことだかなんとなくわかる人はたくさんいる。私も事業企画の末席を汚した身。もちろん「サブスク」ぐらい、ぼんやり把握していました。
するとどうでしょう。衛星放送のWOWWOWがワインのサブスクを開始するというニュースを見て、末席を汚した身の私が「ん?それもサブス..クか??」となってしまったのです。
その元記事がこちらです↓
なぜ、私がこれで「ん?」となったかといいますと、サブスクは基本サービスや、耐久性が高い消費財を定額内で自由に使えるという認識でした。完全に消費されてしまう消耗品(食品など)に対してもサブスクリプションモデルを適用できるのかと思ったのが発端でした。
キュレーション型のサービスに見えてしまったわけです。しかも、常に仕入れ原価がつきまとうため、サブスクの旨味である「高収益」が発揮されないのではと思いました。
サブスクの定義とは
改めて、サブスクの定義を見てみたいと思います。
サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。コンピュータのソフトウェアの利用形態として採用されることも多い。英語の「サブスクリプション」(英語: subscription)には雑誌の「予約購読」「年間購読」の意味がある[1]。そこから転じて「有限期間の使用許可」の意味となった。 (wikiペディア「サブスクリプション方式」より引用)
すると、「年間購読」が定義に含まれていることがわかりました。ということはWOWWOWのビジネスはキュレーション型サブスクモデルとなるわけで、ここでなるほどと私は納得することができました。
小売業のアイテムは本来フロー型のビジネスですが、サブスクモデルを導入することでストック型に変化させることができるのも経営視点では大きなメリットになります。勿論、KPIに契約数、契約率、解約数、解約率が追加されますので小売業の広告セクションの方は、売上、来店数を意識した広告展開とは違うマインドセットを持つ必要が出てくるのがポイントでしょうか。
ちなみに世の中にはいろんなサブスクがあるようなので、少し調べてみると、これが実に面白く。多種多様なサブスクを発見しましたので、特に面白いと思ったものを3つご紹介しつつ、私のごくごく個人的な見解を述べておきます。
意外と知らないサブスクの世界3選
01.MEZON(メゾン)/美容室のサブスク
美容室のカットではなく、シャンプーやブローを定額制(月額1万6000円~)で通いたい放題というモデル。サブメニューではありますが、美容室ってカットやパーマをしないと入りづらいですので、こういうサービスに加盟することで利用者はうしろめたさなしで訪問できるようになりますし、美容室は来店回数を上げることができるのでいいですよね。
シャンプーやブローで足を運んでくれるなら、美容室側もシャンプーやヘアクリームを売りやすそうですし、リピート施策として優秀だと感じました。今回調べている中で、これが一番面白いと思いました。
02.トイサブ/知育玩具のサブスク
不妊治療の末、2017年に子供を授かった私にドンピシャなサブスクがトイサブです。これは切り口がとてもいいと思いました。子供が生まれると赤ちゃんの身体行動を促すために色んな玩具を調べたり、店舗に見に行くのですが、選ぶのが本当に難しいんです。
店頭で気に入ってくれていた玩具も買って帰ると、すぐにポイーとされてしまって無駄な出費がかさみますし、玩具選びのアドバイスもなかなか適切な助言をいただくことができません。なのでネットで検索しまくって、検討しまくるのですが、これが実に時間を食うのでそういう観点でもこれは有益だと思います。
03.NINAL(ニナル)/眼鏡のサブスク
こちらは4月から稼働するサービスのようです。私はアイコンの通りメガネをかけていますので、非常に興味があります。
このサービスを展開するのは、メガネの田中というチェーン展開されている会社が展開するようです。大人は月額2,100円(税抜)の3年契約で期間内にフレーム3本、レンズ3組を自由に交換できるそうです。
3年75,600円で眼鏡3本、レンズ3組まで交換。1本25,200円。田中さんのHPを見てみると、フレームのみ9,720円~28,000円ぐらいの商品ラインナップなので、20,000円を超えるフレームにレンズを作ってもらうと考えれば格安のサービスです。
強いてこのサービスの課題を考えるなら、メガネは割と買い換えない(私は5年ぐらいは使う)。選択できるフレームにブランド物が少なく、対象としている顧客の年齢層が見えづらい点が気になります。メガネを着替えるという文化の醸成と、取り扱いブランドを増やしていくことができれば、面白いモデルだなと思っています。
「3選」とかいいつつ、調べてたら面白いものがあったので無視して追加してみます。(タイトルなおせばいいだけですが、あえて…)
04.ZEXT(ゼクスト)/カミソリのサブスク
スターターセットとしてカミソリ本体をもらい、替え刃を月額500円で購入するという仕組みです。T字の替え刃は2000円程度する意外と高額商品なので、この仕組みはT字派の方には嬉しいサービスです。
調査をしていると、他にも洋服のサブスクや住居のサブスクなど面白いモデルがたくさんありました。シェアリングエコノミーが流行っていますが、適度に所有欲も満たされるサブスクリプションは大きなビジネストレンドになりそうです。
また気になるものがあれば調べてみたいと思います。