【レトロゲーム】人生100年時代に相応しい老人の復讐劇に関する迷作を語る(その1)?
お待たせいたしました?
ようやく着手しました↓
今回は、ゲーム史上でも屈指の問題作の1つ、「ウィザードリィIV ワードナの逆襲(Wizardry: The Return of Werdna - The Fourth Scenario)」を振り返りたいと思います。
日本では1988年にPC版が発売されました。PCエンジンにも移植されました。残念ですが当時は叶わず、私がプレイしたのは、PlayStation版の名作・ニューエイジオブリルガミン(New Age of Llylgamyn・NAOL、2001年)です↓
NAOLには、これまた名作・災禍の中心がセットになっており大変お得です↓
当時は災禍の中心のリメイクが楽しみで購入したのですが、せっかくプレーしたんで、筆を進めたいと思います。
まず、前提
この作品は、
狂王の訓練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)
ダイヤモンドの騎士(Knight of Diamonds)
リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn)
をプレイしている前提で始まります。
ちなみに、3部作の拙記事はこちらです↓
したがって、ゲームの作りは
20×20マスの迷宮
魔法使いと僧侶の魔法
射程の概念(前衛と後衛)
内容としては、狂王の訓練場で冒険者に命を絶たれ、アミュレット(Amulet)を奪い返されてダンジョン最深部の墓に封印されていたワードナ(Werdna)が長い時を経て生き返り、手下のモンスターを召喚しながらダンジョンを脱出して、アミュレットを取り戻すという話です。
ただし、ワードナの逆襲では、シナリオ1の逆になるので、敵キャラが冒険者となります。
2つのバージョン
ワードナの逆襲ですが、NAOLではオリジナルをほぼ忠実にリメイクしたクラシック版と難易度調整されたアレンジ版があります。
アレンジ版はクリア回数に応じて手下のモンスターが増えます。クラシック版はそのようなことはないのですが、末弥純原画によるグラフィック、羽田健太郎作曲によるBGM…としているので、入りやすいです。
あと、
オートマッピング機能
Wizフリークの方には「マップは手書き…」というこだわりもあるかもしれませんが、私レベルのライトユーザーにはちょうど良い仕様です。
ワードナの逆襲は、各フロアがシナリオ1から3に準拠した20×20マスとなっていますが、現代でこのマップを手書きで書く羽目になったら、ディスクを叩き割っていると思います(詳細は後日)。
ラスボスが…
ここからは、クラシック版メインで話を進めます。
まず、おなじみのフレーズ
墓守どもを呼び醒せ
(Summoning The Guardians!)
守りを固めよ
(Laying Out Patrol Areas!)
ワナを忘れるな
(Setting Up The Traps!)
と、シナリオ1では私たち冒険者が、本作では主人公(Werdna)の敵として、我々を暖かく迎えてくれます。
おそるおそる、ステータスを見ると…
HP 1
LV 0
E-MAG
AGE 100
かつてのラスボスが、ただの100歳の老人に転生するだけです。
もちろん、魔力はありません。
しかし、この程度で、怒りをぶつけてはいけません。
この先、どうやってアミュレットにたどり着くのか? そして、そもそもどんなオチになるのか? を楽しむゲームなのです。(続く)