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新卒で自動車メーカーに入ったのに、気付いたら創業1年半のスタートアップにいた話
はじめまして!
山下翔平と申します。
8/1より株式会社Leaner Technologiesにジョインし、インサイドセールスの立ち上げを行つています。
この記事では僕がなぜLeanerに入ったか、どういった軸でキャリアを選んできたかを振り返ります。
Leanerに興味を持っている方はもちろん、割と短期間でキャリアチェンジをしているため(1社目:1年、2社目:1年3か月)、今まさに転職を考えている人のお役に立つ話もあるかもしれません。
長くなりますが、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです!
軽く自己紹介
出身は三重県志摩市です。
高校までは三重にいて、大学・大学院は札幌にいました。
新卒で日産自動車のマーケティング部門に入り、経営企画系部署に配属。国内市場の販管費の管理や、市場分析を役員へレポートする役割を担当していました。
日産は1年で辞めてセールステック系のSaaSスタートアップに転職。マーケティングの責任者やインサイドセールスの立ち上げ、カスタマーサクセス、広報、採用などビジネスサイド全般業務を担当していました。
2020年8月よりLeanerにジョインし、主にインサイドセールスの立ち上げを行います。
大学自体から総合格闘技(MMA)をやってて試合も出たことあります。格闘技全般好き、そのほかメタルを聴いたり、SF映画見たり、ドライブ行くことが好きです。
新卒でなぜ日産自動車を選んだのか?
正直に言って新卒の就活時には、自分がスタートアップで働いていることなど全く想像できませんでした笑。
漠然と「何か日本のためになる大きなことをしたいなー」と考えていましたが、明確にこれがやりたい!というものがあるわけでもなかったです。
当時は大企業志向でスタートアップ界隈のことなど全く眼中になかったので、就活時には、
・とりあえず市場規模の大きい業界のトップ企業に入れば社会に大きなインパクトを出せるはず
・業界のトップ企業なら優秀な人も集まっていて成長機会も多いはず
・とはいえ残業100時間みたいな激務は嫌。ある程度趣味に使える時間も欲しい(学生時代から格闘技を行っていて、ジムに行く時間は確保したかった)
みたいなことを考えていましたね。
ワークとライフをバランスさせるのが可能な範囲で、上記の条件に当てはまるところといえば自動車業界かなーと考え、日産自動車に入ることを決めました。
日産で配属された部署は国内市場の販管費を統括する経営企画のような部署。
日産では売上の海外比率が90%程度で、米中に比べると日本市場は実はそこまで大きいわけではありません。
それでも扱う販管費の額は国内市場だけで何千億円という単位で、自動車業界の規模の大きさを実感したものです。
日産では「こんなに新卒社員にコストをかけていいのか?」というほど恵まれた環境でした。オフライン、オンライン両方で豊富な研修が用意されていますし、3-5年かけて一人前になってくれればいい、という太っ腹な育成方針です。
新卒社員にとってはかなり優しい環境でしたが、「1日8時間をこんな使い方でいいのか?」という違和感は常に感じていました。
日産を1年で辞めて、知識0経験0でSaaSスタートアップに飛び込んだ
日々の仕事をこなしていく中で、違和感が自分の中で大きくなっていくことを感じていました。
仮に3年後、会社がなくなったとしたら自分は何ができるだろう?
何か1つでも「自分は○○ができます!」と自信を持って言えることがあるだろうか?
自分の今行っている仕事は、社会にとって価値のあることなのだろうか?
毎日こんなことを考えていると、精神衛生上もよくありません。
実際転職すべきかどうか悩んでいる時期は、飲み会に行っても会社の愚痴ばかり言っていたと思います。嫌な奴ですね笑。
明確に転職をしよう!と決めたのは、日産に入って8か月目くらいにあった工場研修のタイミングでした。
自動車メーカーでは配属された部署が技術系・事務系関係なく、全員が工場のラインに入って「モノづくり」を実際に体感します。
日産では約2か月間の研修があり、工場でのライン作業中にじっくりと今後のキャリアについて思考する時間が取れました。
この当時考えていたのは、
・自分は与えられたオペレーションを、疑問を持たずにこなすことに向いていない
・規模は小さくても「自分のやりたいようにやれる」環境の方が向いている
・どうせ働くのなら、人生をかけてでも成し遂げたいような大きい目標を目指したい
・日本の労働生産性の負を解決するようなソリューションを広めたい(⇒これは日産で膨大なエクセルワークに疲れてたのもあります)
・業界で言ったらIT、それも今イケてるらしいSaaSかな
といったことでした。
転職しよう!と決まればそこから行動に移すのは早く、工場研修中の終わりごろには内定も頂き、ちょうど在籍1年くらいで日産を退職しました。
この頃はSaaSに関する知識やITリテラシーはほぼ0でしたし、正直SaaS業界の業界動向についても全くの無知でした。(マス広告やってたSansanを辛うじて知ってたくらい)
「まー何とかなるっしょ!」くらいの勢いでセールステック系のスタートアップに入社しました。
日産を卒業した日
がむしゃらに働きながらもう一度自分の人生について考えた、そして2回目の転職活動
次の会社は従業員30人に満たない小規模な会社だったので、とにかく何でもがむしゃらに業務を行いました。
最初コンテンツマーケを中心とするマーケティングから始まり、自社セミナー企画・登壇、インサイドセールス組織の立ち上げ、DRサービスを使った採用活動、プレスリリースの作成、カスタマーサクセスなどなど、とにかくビジネスサイドに関わることはほぼ全て行っていましたね。
多分5人分くらい働いてました笑。
知識経験0の状態からのスタートです。
SaaS業界ではるか先を行く方々が発信している情報を大量にインプットしながら日々の業務をこなしていました。
まさに走りながら考えるという状態ですね。
入社して3週間後くらいには自社セミナーで登壇して喋ってたので、自分でもよくキャッチアップできたな、と不思議でした笑。
それぐらい必死にやってたんでしょうね。
自分がいたセールステック、その中でもSFA/CRMという領域は、すでにSalesforceというSaaSの王者が開拓してきた分野です。
Salesforceは日本でもすでに圧倒的な市場シェアを取っていますので、どうしてもこの分野のベンダーは「Salesforceが取っていない市場シェアを奪い合う」というめちゃめちゃレッドオーシャンでの戦いを強いられます。
これは業界に入るまでは一切わからなかったですが、なかなかにしんどいです。
国産のSFA/CRMベンダーだけで20社以上ありますからね。
また、当時の会社は「投資をガンガン集めて赤字先行でもいいから成長を目指そう!」というフェーズではなく、「今ある売上の中からやりくりして、単年度黒字にして会社を存続させよう」というフェーズだったので、これから非連続な成長を狙うのはかなり難しい状況でした。
周りのスタートアップが〇億調達!みたいなニュースを見るたびに羨ましいなーと思っていました笑。
当時はそれこそ考える暇もないくらい働いていたのですが、ふとした瞬間に「自分が人生かけてまでやりたいことって本当にこれなのかな?」と思うこともありました。
日産を辞めた時に考えていた、「人生をかけてでも成し遂げたい大きな目標」を自分は見つけられているのかな、と。
このままではある程度予想できる未来にしか到達できない、自分はもっとチャレンジングで大きなことを成し遂げたいと思っていたんじゃないのか?と自問自答を繰り返しました。
当時一緒に働いていた現場のメンバーはみんな優秀でいい人ばかりだったのでかなり悩みましたが、
・新しい市場を開拓する先駆者になりたい
・時価総額1,000億を超えるユニコーンを本気で目指す企業で働きたい
・同じ志を持っていて、心の底から信頼できる熱い仲間と働きたい
・組織づくりに1から関わっていきたい
このような思いから再度、転職活動をすることを決めました。
2社目卒業した日 本当にメンバーに恵まれた
ある程度成長が約束された会社に行くべきか、何も整っていないカオスな環境に行くべきか?
転職活動ではありがたいことに複数社のSaaS企業から内定を頂くことができたのですが、
①すでに高額の資金調達を完了しており、MRRも大きく伸びていて組織も急拡大している企業
②0→1フェーズのガチスタートアップ
どちらに行くべきか、は結構悩みましたね。
短期間で転職を繰り返していたこともあり、さすがに3社目は慎重に選ぼうと思っていました。
人生かけられるような会社かどうか、しっかり見極めないとなと考えていましたね。
①の会社に行けば、ある種”固い”です。
ユニコーンとしてIPOというのもすぐ現実化するかもしれません。PMFもある程度完了し、資金も人も豊富なので、事業を成長させることはたやすいでしょう。
ただ、既に組織がある程度できてしまっているので、自分で組織を作っていくという過程は経験できません。
すでにある程度完成している組織をいかに効率よく改善していくか、ということが求められます。
②の会社は、当然ですがハイリスクでリターンは未知数、という状況です。
大化けする可能性もありますが、PMFする前に資金がバーンして終了という可能性もあり得ますね。
組織も整っていないので、かなりカオスです。
ただ、ほぼほぼ創業メンバーに近いので自分の理想とする組織を0から作ることも可能です。
どちらを選ぶべきか。
突然ですが、僕は岡本太郎を尊敬しています。彼の本「自分の中に毒を持て」の中にこういうフレーズがあります。
駄目になる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。そうすれば、必ず自分自身がワァーッともり上がってくるにちがいない。それが生きるパッションなんだ。
迷ったときは、失敗を恐れずに常に危険な道を選ぶ。
僕はまだまだ規模も小さく、果てしなくカオスな状況が予想されるLeanerを選びました。
Leanerで日本を変えようと決めた
Leanerを最終的に選んだ理由は、「人」です。
社長の大平以下、優秀かつ熱い情熱を持ったメンバーが揃っています。
自分で言うのもあれですが、Leanerはこのフェーズのスタートアップにしては、かなりのドリームチームだと思ってます。
何より、チーム全員が熱い志を共有しているところが、他の会社と比べた時の一番の強みかもしれません。
一緒に全力で走り続けられるメンバーだと感じたので、Leanerにジョインすることを決めました。
Leanerは「間接費」の支出管理という、まだ日本では聞きなれない領域のSaaSです。
しかし、アメリカではすでにこの領域から1兆円企業が誕生しており、日本企業全体の利益率向上のため、必ずmust haveになるSaaSだと確信しています。
間接費の支出管理という領域は、売上と比べて適正な管理がされておらず、大幅な改善余地を残している領域です。
Leanerを広めることで、間接費を適正な水準に抑えることが可能になり、日本企業の経営は間違いなく強くなる。
Leanerで顧客の利益を確保し、日本全体の企業成長に貢献する。人生をかけるには、悪くない夢です。
選考時に大平と話した内容が今でも記憶に残っています。
世の中にインパクトを出そうと思ったら、最低でも1,000億とか1兆のビジネスを作らないと意味がないと思うんですよね。
山下さんは、どれくらいのビジネスを作りたいですか?
最初の面接のこの会話で、僕はLeanerに決めていたのかもしれません。
ここまで大きな夢を、解像度高くイメージできている彼にかけてみようと思いました。
Leanerでは、主にインサイドセールスの立ち上げを行います。
インサイドセールスは最初に顧客との大きな接点を持つ最重要ポジションだと考えています。
自分も非連続な成長を意識しながら、会社としても飛躍できるように全力を尽くしていきます。
前職時代もそうでしたが、自分にとってはカオスな環境はむしろwelcome。
カオスな環境を120%楽しみながら、魂を燃やしていこうと思います。
※Leanerの紹介記事
最後に、今までの人生を振り返って思うこと
僕はこの記事を書いている時点では社会人は3年目と、まだまだ浅いキャリアなのですが、それなりにいろんなことを経験してきました。
今までの人生を振り返って思うのは、「どんな選択をしても人生は何とかなる」ということです。
日産に入ったときはまさか1年後に辞めているとは思わなかったですし、日産から転職した時もまた1年後に違う会社に行くことになるとは全く想像していなかったです笑。
人生何が起こるかなんて、誰にもわかりません。
僕も正直、キャリアプランを考えるのは諦めました。
今は「自分は何を成し遂げたいのか」この1点だけは妥協しないように生きていこうと考えています。
大事なのは、自分のした決断を正しかったと思えるよう努力するかどうか、それだけではないかなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が何か少しでも皆様のお役に立てていれば最高に嬉しいですし、Leanerに興味を持っていただくきっかけになっていればもっと嬉しいです!
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