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「エイプリルフール」だと言ってくれ!~一瞬にして消えた家族の思い出~
4/1(土)は、快晴のそらと満開のさくらのなかで、もうすぐ4歳になる娘の「入園式」
のはずだった…。
さかのぼること約1週間前
「もうすぐ今いるお友達と先生とはお別れだよ。いっぱい遊んできてね。」と同時に
「もうすぐ新しいお友達にいっぱい会えるよ。楽しみだね。」と毎日のように言葉をかけていました。
娘も入園式がすごく楽しみにしていたようで、
朝起きたら「新しいおともだちまだ?」
保育園の送り迎えの時にも「新しいおともだちまだ?」
と1日に100回ぐらい連呼していたほどです。
3/29(水)
夕方。妻からのLINE。
「●●(娘)ちゃんが39.4℃の高熱だって。保育園から電話があって連れて帰ってきた。」
その日は、すぐに仕事を終え、急いで帰宅。
なにやら保育園ではインフルが流行っているらしいのです。
いやな予感…。
家に帰ると、娘はぐったりしている。
入園式に黄色信号。
3/30(木)
娘を近隣の病院で受診させた結果、「インフルエンザA型」の結果が…。
やっぱりか。
覚悟はしていましたが、ちょっときつい。
娘のインフルエンザそのものではなくて、それによって生涯にたった1回しか味わえない入園式がなくなることがすごくつらかったのです。
職場に戻り、仕事をしていると、また夕方に妻から一本の電話が。
「ちょっとすぐに帰ってきて欲しい。しんどいわ。受診したいんだけど子供たちを連れていくわけにはいかないし…。」
「わかった。すぐ帰る。」
上司に無理を言ってすぐに帰らせていただき、妻は無事病院に行くことができました。
受診は夕方だったため、検査結果は翌日に電話で知らされることに。
この日は、子どもの世話や家事をすべて行い、最近バタバタしていて疲れていたため私もすぐに床についた。
3/31(金)
いつも朝活をするため、4:30に目が覚める。
でもなんだか、体の様子がおかしい…。
さむい。からだがだるい。頭痛がする。
体温は…37.5℃
きたか。きちまったか。まあそうだよな。そりゃそうだよな。
「インフルにかかった娘と、インフル疑惑の妻と一緒にいるんだから当然だよな」と無理やり納得させ朝活は中止。
仕事は休ませてもらい、近隣の病院で受診をすることに。
結果は、「インフルエンザA型+」
だよなぁ。はぁぁぁぁあ、最悪だぁぁぁぁあ。
家族全滅じゃねーか。
体温は39.2℃まで上昇。
悪寒。倦怠感。頭痛。高熱。いろんな症状が僕を襲ってくる。
昔からそうだ。
インフルは僕たちの前に大きく立ちはだかる。
娘はというと、当然寝込んでいる。
最後、みんな(おともだち・先生)にサヨナラを言うはずだったのに…。
可哀そすぎる…。こんな終わりかたって…。
後日、スケジュールを調整して、みんなに別れの挨拶を言いに行こう。
ぜったい。
4/1(土)
そらは快晴、さくらは満開。
「最高の入園式‼」
になるはずだった。
しかし、今日は全員寝込んでいる。
ナンテコッタ。(パンナコッタ。)
冗談のひとつも言えやしない。
「さむい」「しんどい」「あたまがいたい」
とにかく動けない。何もする気が起きない。
エイプリルフールであってほしい。
生涯忘れることのない4.1となりました。
娘の入園式は日を改めて祝うこととする。
家族だけの特別な一日にしよう。
4/2(日)
けだるさと微熱がまだ残るが、ようやくピークを過ぎた。
ところが、これまで粘っていた次女に発熱が!
全滅だ…。
まだ9ヶ月。こんな小さな子の高熱は胸が締め付けられるほど苦しい。
言葉もなにもしゃべれない。
「しんどい。」のひとことも言えない。
泣くことでしか表現することができない。
いつもは起きて元気に遊んでいる次女も今日ばかりはぐったりだ。
鳴き声も弱弱しい。病院はどこも締まっている。
明日、受診させるしかない。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
特別な日を家族みんなで祝うはずでした。
入園式や入学式。卒園式や卒業式はこどもにとっても親にとっても一生に一回しかありません。
そんな日にインフルエンザで家族全滅。
娘の晴れ姿を見ずに、天井ばかりを見てる日々。
悔しい。ホントに悔しくて、まだけだるさが残っていますが、いてもたってもいられず、記事にしました。
家族全員が元気になったとき、娘にはなんとかカタチとして残してやりたいと思います。
入園式は無理でも、違うカタチで娘の門出を祝ってやりたいと思います。
これを読んでくれているあなた。
ご家族の大切なイベントに、もしこのような想定外のことが起こった場合、そのまま流さないようにしましょう。
人生は、どれだけ思い出をつくったかで、人生の質が問われます。
「思い出」は死ぬまであなたのなかで残り続け、大切な人とシェアできるかけがえのないものです。
新型コロナウイルスで多くのイベントが中止になり、子どもたちの思い出が続々と奪われていきました。
大人の都合で、大人の判断ひとつで、子どもたちの思い出が奪われます。
どうすることもできないことは、たしかにあります。
でも、違うカタチで子どもたちの思い出をつくる方法はきっとあります。
今回のインフルエンザで身に染みて実感しました。
それだけどうしても伝えたくて記事にしました。
はじめて保育園に通ったあの日は、まだなにも喋れなかった。雨の日も風の日も、どれだけ泣いても、朝8時になれば車に乗せ、毎日まいにち通い続けた。今日は娘(3才)の新たな門出を、家族みんなで祝福です。空は快晴、桜は満開。3年間通い続けた道が、今日から変わる。本日、入園式。いってきます。… pic.twitter.com/aEwvBwdAJp
— やまちゃん | 図解で魅せるKindle作家 (@yamachan_5LC) March 31, 2023