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イヤイヤ期を楽しく乗り越える方法

あけましておめでとうございます🌅本年もよろしくお願いいたします🎍

私は児童福祉分野で働く、発達相談11年目の臨床心理士・公認心理師です。

このnoteでは、
"全ての人に快適育児を"
をモットーに、子育てや発達に関する情報を発信しています。

今回は、育児における最初の壁ともいわれるイヤイヤ期。楽しく乗り越える方法を、親としての経験も含め、心理的な観点から書きたいと思います。

是非、最後までご覧ください。



イヤイヤ期の基本的な考え

パジャマから着替えるのは「イヤ!」
お出かけするのも「イヤ!」など、大人からすると反抗的な態度をとっていると思われるイヤイヤ期。

しかし、それは自分の意思を表出できるようになった"成長の証"とも捉えることができます。

イヤイヤ期は、このポジティブな意味をもつものとして、また、起こるメカニズムを理解した上で対応にあたると、「なんで言うことを聞かないの!」などとつい怒ってしまう自分から距離をとることができます。

まずは「イヤ!」の理由を考えることが大事です。


嫌がる理由を考える

子どもの「イヤ!」にはきちんと理由があります。それを探りながら、やりとりの中で折り合いをつけていけるとよいでしょう。

「イヤ!」となったら

❌ 頭ごなしに否定する
「これはダメ!」「イヤと言わずにやりなさい」などと言われることで、自分が大事にされていると感じられなくなります。ただし、人を傷付けたり、危険な言動はすぐに止める必要があります。

⭕️   やりとりして対応を考える
イヤな理由と、どうすれば折り合いがつけられるのかを子どもとやりとりして考えます。答えが出なくても、真剣に取り合ってくれていることが伝わると、子どもは自分が大事にされていると感じられます。

では、イヤイヤ期の対応にはどんなものがあるでしょうか。


イヤイヤ期の調査研究

とても興味深い調査がありました。これは、イヤイヤ期の研究をおこなうチームである、博報堂こそだて家族研究所と、博報堂発の次世代育児アイテム Pechat 開発チームが、"イヤイヤが起きたとき、母親がどう対処しているのか"を調査したものです。

その結果、約9割と圧倒的な支持を得たのは「気をそらす」「抱きしめる」「放っておく」の3大対処法とのことでした。
その他にも、「笑わせる」や「ぬいぐるみや人形を利用する」など、面白く切り替えを促そうとしている方法があったようです。

博報堂 広報室 "イヤイヤ表現4つの基本、ママの三大対処法が明らかに!" より一部抜粋

これらの中から、うちで使えた切り替えしやすかった方法をご紹介します。


子どもの気持ちを受け止める

まずは子どもの気持ちを受け止めて言葉で返すことが非常に大事です。

「着替えイヤ!」と主張するときには「着替えがイヤなんだね」、「アイス食べたい」と主張するときには「アイスが食べたいんだね」と、子どもの気持ちを受け止めます。
ここでのポイントは、子どもの言葉をそのまま返すことです。そうすることで、子どもは自分の気持ちをわかってもらえたと実感できます。また、その実感によって子どもの高ぶった感情や言葉をトーンダウンする(落ち着かせる)ことができます。つまり、話が入りやすくなるのです。

その上で、「今はないから、○○が終わったら買いに行こうね」などと伝え、別の提案をして折り合いをつけられるようにします。

「イヤ!」となったとき、はじめから子どもの気持ちに反したことを伝えると、子どもはわかってくれない、とより反発心が強くなります。これはイヤイヤ期だけでなくても、かんしゃくへの対応にも重要な対応です。


2択で提案してみる

例えば、服を着たり、靴を履いたりするときに「イヤ!」となったときは、「これとこれ、どっちにする?」と2択にして聞いてみます。そのとき、「こっちはキラキラプリンセスみたいにきれいだよ」など、一方をより魅力的に伝えると子どもが選びやすくなります。
うちは、5歳・3歳になった今でも2択の提案は有効なときが多いです。
もし、子どもの望みがわからないときは、「○○がイヤだったのかな?」「△△がよいのかな?」などと思い当たることを推測してあれこれ言葉にしてみるのもよいです。


見通しを伝える

この後の予定や動きがイメージできず、「イヤ!」となっていることもあります。
そこで、あらかじめ行き先を伝えたり、長い針が○になったらやりたいことができる、あと○回で終わりなど、見通しをつけることが有効です。


ゲーム感覚を取り入れる

着替えや靴履きなど、どっちが早くできるか!?と競争をもちかけ、やる気につなげることも有効な場合があります。
うちは、子どもが好きなぬいぐるみを面白く動かし、ぬいぐるみと競争させる方法が行動に移しやすかったように思います。

このように、色々な方法があるかと思いますが、方法を試してみて子どもの反応を見て有効かどうかを検証する必要があります。これが合っているのかな、いやこれは合わないな、などを考えることで、自然に親自身のイライラとも距離がとれるようになります。

是非、お試しください。


最後までご覧いただきありがとうございます。

皆さんから、子育てにおいて、こんな場面での対応に困った、こんなときどうしたらよいかなど、日々の疑問を教えていただけると幸いです。

記事の内容の参考にさせていただきます。
よろしくお願いします。


なお、イヤイヤ期って何?どんな行動を指すの?なんで起こるの?などといった疑問については過去の記事をご覧ください。

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