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「走らない」「大声で喋らない」を伝える最適な対応

私は児童福祉分野で働く、発達相談11年目の臨床心理士・公認心理師です。

このnoteでは、
"全ての人に快適育児を"
をモットーに、子育てや発達に関する情報を発信しています。


今回は、子どもに"走らないでほしい・大きな声で喋らないでほしい"を伝える方法を書きたいと思います。

是非、最後までご覧ください。



よくある状況


子どもが気になるものを見つけて、一目散に走っていく。または図書館など、静かにしなければならない場面で大きな声で喋る。

このような経験はありませんか?


とにかくその場でやめさせないといけないという思いから

"走らない!"
"静かにして!"
などと怒ってしまうことがあるかもしれません。


でもそれでは、子どもはどうしたらいいのかがわかりません。特に2歳・3歳の子なら尚更です。


また、"○○しない"という否定形を耳にするとやりたくなってしまうのが人間です。


そこで、そのときにとる対応としてオススメなのが以下です。

1.どうするかを伝える


○走らないでほしいとき

"歩こうね"


○大きな声で喋らないでほしいとき

"小さな声で喋ってね"


このように、好ましい行動を伝えることで、子どもにも伝わりやすくなります。 

2.まねさせる

先述しました、1の"望ましい行動"を、大人が大げさなほどにやって見せ、それを子どもにまねしてもらいます。

大人が良きモデル(見本)となって子どもに教えることで、行動の定着に結びつきやすくなります。

3.絵カードを使う


子どもの中には、目で見る情報に注意を向けたり、記憶したりする力が優れている子がいます。また、絵があるとイメージがしやすく理解につながりやすいこともあります。

そこで、先述した言葉に加えて、絵カードを見せるとより効果的です。


○走らないでほしいとき

・歩くイラスト

"歩きます"と言いながらカードを見せる。




○大きな声で喋らないでほしいとき

・声の大きさの指標

下絵のように、0は忍者、1はアリ、2はすずめ、3は近くで話す、4はライオン、5はゾウという声の大きさを示す絵が有効な場合があります。これは療育の場面でもよく使います。

"小さい声でね。アリさんだよ"と、言いながらカードを見せ、意識化させます。

これは事前に子どもに説明しておくことが必要です。

このカードを見て自分の声の大きさがどれくらいが知ることができますし、例えた動物になろうと意欲が増します。




・丸バツカード
これはいいとき、悪いときに見せて示すと効果があります。まず、カードを見せると行動が止まるので、話がしやすくなります。




○のカードは、自分からできたときや、注意された後でも直すことができたときなど、"できたそのとき"に素早く提示して、できたことを視覚的に伝えることが効果的です。



最後までご覧いただきありがとうございます。

皆さんから、子育てにおいて、こんな場面での対応に困った、こんなときどうしたらよいかなど、日々の疑問を教えていただけると幸いです。

記事の内容の参考にさせていただきます。
よろしくお願いします。

ありがとうございました😊

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