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【台北・植物アートの旅④】トロピカルな植物と、植物学者たちの記録 @台北植物園・国立台湾博物館
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台北・植物アートの旅、最終日は台北植物園と国立台湾博物館に行きました。
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まずは台北中心部にある植物園へ。背の高いヤシの木がたくさん生えています。さすが南国ですね。
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こちらは、十二支の名がついた植物があるエリア。巳年にちなみ、「台湾蛇苺」などが植えられています。発想がユニークですね。
この植物園は100年以上の歴史があり、日本統治時代には植物の研究が行われていました。現在は、8ヘクタール以上の敷地に2,000種ほどの植物があるそうです。
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こちらは、「植物名人園」のエリア。台湾の植物分類に関わった「台湾と日本の研究者たち」に関連した植物が植えられています。
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牧野富太郎(1862-1957)の直弟子だった植物学者、小山鐵夫(1933-2024)や、台湾植物学の父と呼ばれる早田文蔵(1874-1934)の名前もありました。
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こちらは、金鳥赫蕉(ヘリコニア)。バショウ科ヘリコニア属の常緑多年草です。色がトロピカル~! 見ているだけで元気が出てきます。
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続いて、国立台湾博物館へ。設立されたのは、日本統治時代の1908年。当時は、地質鉱物、植物、動物、器物、歴史及び教育材料、農業材料などなど12項目にわかれて展示されていたそうです。
現在も、どちらかといえば日本の科学博物館のような展示品が多いようで、化石や植物の標本など見てきました。
植物学関係では、日本の植物学者、川上瀧彌(1871-1915)らの植物研究や、早田文蔵の調査研究書である『台湾植物誌』(10巻)なども紹介されています。NHK朝ドラ「らんまん」でも、主人公が台湾に行くシーンがありましたね。
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ちなみに1階の展示室では、特別展「チェコの城・城館(Czech Castles & Chateaux)」が開かれていました。
以上、植物アートの旅、台北編でした!
(Written by Konasu)