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【台北・植物アートの旅②】清の宮廷画家が描いた植物画にうっとり💛 @國立故宮博物院

台北・植物アートの旅、初日の午後も引き続き國立故宮博物院で過ごしました。(午前編はコチラ

今回の旅で私が楽しみにしていた展覧会は、國立故宮博物院で開催中の企画展「皇帝の『動く花園』―清代宮廷の花卉画」。

皇帝の好みに合わせ、清の宮廷画家たちが描いた色鮮やかな草花や野生植物の作品がたくさん展示されているのです!

「春祺集錦」部分

中国の花鳥画というと、伊藤若冲(1716-1800)などに影響を与えた清代の画家、沈南蘋(1682-1760)のメリハリある絵をイメージしますが、今回見た作品は西洋の柔らかなボタニカルアート風。植物の姿が優美に描かれています。

「春祺集錦」部分

特に魅了されたのが、汪承霈(生年不詳-1805)が描いた「春祺集錦」。牡丹、蓮、菊、梅の花など、四季の花や野生の植物、海外から輸入された花などが色彩豊かに描かれています。構図もエレガント💛うっとりします。

清 鄒一桂 畫花卉冊(茉莉、翠雀)

こちらは、中国のデルフィニウムとジャスミンの花を描いた鄒一桂(1686-1772)の作品。上に書かれているのは、乾隆帝の詩です。

ジュゼッペ・カスティリオーネ「聚瑞図」部分

こちらは、イタリア・ミラノ生まれの宣教師・画家のジュゼッペ・カスティリオーネ(1688-1766)が描いた「聚瑞図」。彼は雍世(ようせい)帝と乾隆帝に仕え、西洋画や建築の技法を中国に伝えました。

花の写真と一緒に展示されている作品もたくさんありました。清代の植物アート、眼福でした。

自分へのおみやげは、汪承霈「春祺集錦」のクリアファイル。美しい~💛

(Written by Konasu)

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