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ムラサキシキブとコムラサキ~藤式部はいつ紫式部に?

大河ドラマにドはまりしている小茄子です。

「光る君へ」の物語は終盤に近づいていますが、依然として主人公まひろは「藤式部」と呼ばれています。いつ、「紫式部」になるのでしょう?

国宝「源氏物語絵巻」より「柏木二」 徳川美術館で撮影

ググってみたら、『源氏物語』の「紫の上」が人気となり、やがて藤式部は「紫式部」と呼ばれるようになった、と書いてありました。ドラマでは、いつまひろが「紫式部」になるのか、楽しみです。

さて、「光る君へ」の主人公と同じ名前をもつ植物、ムラサキシキブ。ちょうど果実が見ごろを迎える10月、植物観察のため新宿御苑に行きました。

が、今年はもう見ごろが終わっていました…(涙)

インフォメーションセンターで尋ねたら、今年は実のつきがよくなかったそうで、代わりにコムラサキを薦められました。

コムラサキ @新宿御苑

ムラサキシキブはシソ科の落葉低木。和名「紫式部」は植木売りが商売用に名づけた、など諸説あるようですが、すでに江戸時代・17世紀には「ムラサキシキブ」と呼ばれていたそうです。

コムラサキ @新宿御苑

いっぽう、コムラサキも同じくシソ科。ムラサキシキブに比べて葉などが小さいことから、その名がつけられました。

コムラサキ @新宿御苑

『源氏物語』には120を超える花や植物が登場し、「夕顔」など人物造形に深く関わる花も出てきます。植物を愛した紫式部も、自分の名前がついた植物ができて喜んでいることでしょう。


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