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もうひとつのモネ。しゃくやくの花園 @西美・常設展

国立西洋美術館の企画展「モネ 睡蓮のとき」(記事はコチラ)を見たあと、常設展示室に行きました。

モネ展とは別世界のような静かな雰囲気で…
企画展のチケットで常設展も見られるのに、もったいないです。

常設展示室にも、モネ作品はあります!

1887年の作品です

タイトルは、《しゃくやくの花園》。
明るい色彩のしゃくやくが咲き誇り、美しい作品です。
花の作品なのに、今回の企画展には入れてもらえなかったのですね。

本作品、来歴にも注目です。

1921年12月頃、松方幸次郎購入; 1944年フランス政府が接収; 1959年フランス政府より寄贈返還.

国立西洋美術館公式サイトより

モネの存命中に、コレクターの松方氏が購入した作品です。

松方氏はジヴェルニーにあるモネの家に何度か訪れ、直接画家と話して絵画を購入した人。

「モネのすばらしい絵を日本の貧しい画学生に見せたい」という想いをモネに伝え、コレクターに売らないと決めていた多くのお気に入り作品を本人から譲り受けたそうです。(詳しい話はコチラに書いてあります)

このしゃくやくの絵が、モネお気に入りの作品かどうかまではわかりませんが、生前のモネから購入し、しかも戦後に一度フランスに接収され、再び戻ってきた貴重な絵画であることに間違いはありません。

しかも、とても美しい作品です。

モネ好きの方、ぜひ常設展示室にも訪れてみてください。

印象派以外にも、ルネサンス絵画、バロック絵画や、ピカソなど見ごたえある作品が揃っています。

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