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人も熊も自然も守りたいー私にできること

人に危害を加えた熊は駆除されます。身体も心も痛みます。自身を守ることは熊を守り、自然を守ることに繋がります。


プロローグ

私は大雪山が大好きです。熊が暮らす山に登る私の責務は、自分の身は自分で守ることだと思っています。人に危害を加えた熊は駆除されます。自分を守ることは、熊を守り、自然を守ることになります。この尊い自然を残すことに繋がります。

そのためにやっていることは、”熊鈴を鳴らし、クマスプレーを携行する”それだけです。クマスプレーがあれば100%安全とはいえませんが、万が一の際の最後の砦になります。問題はクマスプレーの調達です。

01 遭遇

20m程の近さで熊に遭遇したことがあります。紅葉した低木に朝陽が注ぐのをじっと待っていたときに目の前のハイマツから現れたのです。ただ、私を襲うために出てきたのではなく、人の気配が消え、安全だと思って出てきたのだと思います。

この経験から意図しない遭遇に備えて、クマスプレーは必要だと痛感しました。

02 悩み

クマスプレーは、飛行機への持ち込みや手荷物として預けることができません。飛行機で北海道に行く人は、クマスプレーを持っていけません。都内に住む私もその一人です。

道内で調達するにしても2万円程度と高額です。調達できても持って帰れず、使い捨てになります。環境に優しくありません。

幸い、友人宅に預かってもらい、私の悩みは解決しました。

03 クマスプレーレンタル

私の場合、友人のおかげで解決しましたが「同じ悩みをもっている方もいるのではないか」、そう思ったときに浮かんだのがクマスプレーのレンタルサービスです。

始めるには道内に協力者が必要です。まず思いついたのは、24時間営業しており、社会インフラともいえるコンビニです。友人や勤めている会社の人づてで話を持っていきましたが断られました。

諦めきれずに会社の北海道支店長に相談したところ、幕別町にある”ほなみマルシェ”の常務を紹介してもらいました。支店長と常務の信頼関係からトントン拍子で進み、クマスプレーのレンタルが実現しました。さらに社会インフラの雄であるヤマト運輸の配達網で全道対応が可能になりました。

エピローグ

2024年7月8日の本運用開始から2ヶ月が経ちました。経営的には厳しいですが、多くの方に利用いただき、添えられたお礼や応援に”チャレンジして良かった”と思っています。

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