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一歩


この記事で書いた公募の結果が出た。


後悔が残った初めての挑戦。
集英社オレンジ文庫短編小説新人賞第232回。
賞なんて大それたものが取れるとは思っていなかったけれど、どこかで結果が発表される日を意識している自分がいた。現実を知りたい気持ちと知りたくない気持ちが入り混じっていた。

発表されるまでにサイトを何度か覗いていたから、更新されていたときには「おお」と少し緊張したものの、画面をスクロールする手は軽かった。
するすると動く画面の中、受賞作品にも最終選考にも名前は載っていないことを確認した。
それなのに、「まあ、そうだよね」と納得している自分がいた。

けれど、その下にあった「もう一歩の作品」の一覧の中に「山辺彩」の文字があった。


「もう一歩の作品」は数えてみると約80作品ほど列記されていたので、どこまでの選考の作品が選ばれているのかはわからない。
それでも、初めて書いた短編小説がそこに並んでいることに心が躍った。

私の作品を読んでくれた誰かがいる。「もう一歩の作品」に選んでくれた誰かが、確かにいる。そう思うと、「もっと書いていい」と言われているようで嬉しかった。

もっと書きたい。
結果が出なかったときに悔しくて堪らなくなるくらい、書いてみたい。

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