「コンビニ人間」読書会~恵子を投影する~
昨日、「コンビニ人間」の読書会をしました。
我がInvigorateの読書会は、本を読んでいなくても参加できます
朗読ターンがありますので( *´艸`)
本を持っていない人も参加できるのです。
私は図書館で借りてざっと読みましたが
ざっと読んだのがしばらく前すぎて、
その間に他の読書会が入り
内容をざっくり忘れるという・・・(´Д⊂ヽ
読みながら(朗読に参加)おぼろげに思い出す・・・
そうだったそうだった・・・
恵子(主人公)を自分と重ねたり
恵子を通して自分の主張について語ったり
さまざまな「感じ方」を安心安全の場で吐き出します
私は1周目には多重課題(コンビニなどで働くこと)の安心感について語りました。
いろいろな事に気づきすぎる人、その気づきがマジョリティではない人間にとって
多重課題は麻薬のようなものです。
私は看護師をしていましたが、やはり自分ではない「看護師○○」が働いている感覚があり、「生まれ変わる」という表現や、「組み込まれる」という表現がカチッときました。ほっとするんですよね~
思考の正義とはなにか
以前観た「正欲」という映画にもリンクするような
多数が正義となるマジョリティについて
考えさせられました。
恵子は幼少のころから
他人から見るとぎょっとするような思考から行動を起こし
母親から諭される中
大多数の他人と共存するために
自分の口を封じることになります
読書会の中では
多様性について
「今の世界の多様性は、みせかけ」という主張についてお話しする人も
私も読み進めるうちに、今の多様性は
マジョリティ側からみると
感情で共感し、かわいそうと受け入れる
行動は違うと意識する
マイノリティは
行動で同調せよと圧力を感じ
感情は理解してもらえていないと感じる
そんな風に、まったくすれ違い状態だなと感じました
恵子も、おそらく感情や倫理は理解されないと感じており
行動の正解を細かく教えられたコンビニで
自分の生きやすさを獲得したのだと感じました。
今回は文庫での25頁まででした。
このまま第5回も「コンビニ人間」でいくのか
別の本に移るのかわかりませんが
みんなで深いお話ができて
やはり対話型読書会はおもしろいと感じました。
恵子が描かれた言葉・文章は一つなのに
それぞれが恵子を通して語るものは別。
解釈というのは本当に不思議なものだなと思います。
おもろい。
毎月しておりますので
よろしければみなさんもご参加、お待ちしております。
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