EPOXY RESIN②エポキシレジンを使うべき7つの理由
たまにはフィールドであるレジンワーク関連の記事をマジメに書きます。
レジン関連ツイートを眺めていると、そのほとんどが U○レジンで作られたもので、それを目にする度、どうにもこうにもやるせなく複雑な気持ちになる○山です。
なぜに?
U○レジン?
使うあるか?
という事で、独断と偏見によるU○(以下某レジンと表記)レジンからエポキシレジンへ切り換えるべき理由を7つ述べてみました。
1、透明度・・・基本、レジンは封入が目的なので透明度は高い方がいいに決まってますよね?摩周湖やバイカル湖のように・・・です。
高い透明度は透明系レジンの特筆すべき売りなのです。
透明度はどちらのレジンも高いのですが、某レジンは3で述べるように気泡が入りやすい問題を抱えているため、エポキシレジンの方がよりクリアーに硬化します。
ちなみに、某レジンはねっとりした質感で、エポキシレジンは、サラッとした感触です。あくまで感覚的なものですが。
2、硬度・・・言わずもがなではありますが、硬度は作品の丈夫さに直結します。某レジンは柔らかいので、爪を立てれば傷がつきます。エポキシレジン製は、メーカーにもよりますが爪くらいでは傷になりません。
傷がつきやすい=曇りやすいという事なので、せっかく封入した内容物がだんだん見えなくなってくる可能性が・・・。
ゴムボールと硬球くらい違います。
なので、硬度的にはエポキシレジンがぶっちぎりで首位!
青学@箱根マラソンだ〜!!
3、気泡・・・ツイートを読んでいると、気泡を取り除くために、皆さんそれこそ涙ぐましい努力をされていてマジ頭が下がるんですけど?なんと気泡を潰すための専用工具まであるようでした。
が、エポキシレジンなら気泡の無いクリアーな製品が作成できます。脱泡機こそ必要ですが、今は1万円以下の真空脱泡機もありますし、そのくらいの投資はしましょうよ?と。
もっとお手軽にというのであれば、真空保存容器という物体もあります。
なので、軍配はここでもエポキシレジンに上がるでしょう。
ところで、いわゆるハンドメイドサイトでよく見かける文言がこちら
「ハンドメイドのため、気泡が気になる方はご購入をお控えください」というもの。でも、これって、いわば不良品をハンドメイドのせいにしているってことでしょう?
論外!
言語道断!
ではないでしょうか?
4、黄変・・・取り扱い方法にもよりますが、レジンは経年変化によって黄変する可能性のあるモノです。特に紫外線の影響を受けやすい。そして某レジンには、紫外線に反応する触媒が含まれているのです。
ということは?黄変が早い。加速度的に黄変すると言ってもいいくらい。正直、この黄変を防ぐ方法は2つ。黄変しにくいレジンを使うか紫外線を避けるしかない訳です。
エポキシレジンは、メーカーを選んで使えばまず黄変いたしません。保存方法も関係してくるのではありますが、某レジンほどではありません。
目指すゴールが黄変だとして、某レジンがロケットならエポキシレジンは紙飛行機です。
さて、あなたならどちらを選びますか?
5、硬化速度・・・これだけは某レジンの一人勝ちです。でも、考えてみてください。常温で12〜24時間(室温による)の硬化時間がそんなに待てないものでしょうか?
シチューやカレーを一晩寝かせるのと一緒だよ?
紫外線照射数分で硬化するという事は、硬度が低い、紫外線に永遠に反応し続ける、という事にも繋がる訳で・・・。
数分の硬化=コンソメキューブ
数時間の硬化=三つ星レストランのフォン・ド・ボォー
ではないでしょうか?
6、製造責任・・・作品と銘打って販売するからには、それなりの製造責任がある、と考えます。買った時は透明だったんだけど、一年経ったら見事に黄変!
それってどうなの?と。
ちなみに、あるレジンのメーカーさんが試しに某レジンを使ってみたところ、数日で黄変したとおっしゃっておられました。
「○山さん、話には聞いていたけどひどいね?これ(某レジン)」
「これがレジンだと思っている人って可哀想だよね?」と。
7、クオリティー・・・これは6の製造責任とも重なるのですが、趣味で楽しむのであればコンソメキューブで充分だと思います。が、一応作家と銘打って作品として販売するのであれば、そろそろフォン・ド・ボォーに切り替える時ではないでしょうか?
プロとしての矜恃っていうか?
まとめ
今や100均でも売っている某レジン。例外はあるにせよ、100均のものは所詮100均どまりです。一方、専門店で扱うモノは専門店ならではの価値がある訳で、そこはプロとして譲れないところなんじゃない?と思う訳です。
なので、元カレから今カレ、元カノから今カノ、某レジンからエポキシレジンへの切り換えを絶賛オススメ中!!
注:某レジン関係の方を中傷する意図は毛頭ございません。あくまで趣味の方を除くプロフェッショナル(目指す方も含みます)向けの文章です。
また、○山の独断と偏見による個人的な意見であることを明記しておきます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
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