恐怖と生きるために[読書日記]
くもをさがす 西加奈子 (川手書房新社)
先日、自転車で転倒して怪我をした。怪我自体は擦り傷と打身程度だったが、一歩間違えたら車に轢かれていたと思う。
そういえば、夜に自転車で走っていて転倒し、家に帰って鏡を見ると、顔面が血まみれだったこともある。
そのときの途中の記憶は、あまりない。
今思うと、死んでいてもおかしくなかった。そんな出来事を思い出すたび、恐怖がぬらっとすり抜けていく。
ふと、いつ事故にあって死んでもおかしくないという実感が湧いてくる。
そうして、支えてくれた