朝の光と、テーブルに君と
浜松に引っ越してきて2ヵ月、ようやくテーブルとチェストが家に届いて、やっと人が住める部屋になってきた。「窓際で朝日を浴びながら朝食をとる」という夢も一つ叶って、毎日が充実していくのを感じる。
・・・感じる、はずなのに、この寂しさは一体どうしたらいいのだろう。一人暮らしを楽しむことはいくらでもできると思っていたのに、こうなってしまうのはきっと、もともと一人暮らしの予定ではなかったからなんだろうな。
自業自得。自分が蒔いた種。後悔したってもう遅いし、いつ、どの時にどうしていればよかった、とか、そういう話でもない。
そういう話でもない?そんなことはないだろう。いつだってすぐに自分で結論を出して、諦めてしまう、逃げてしまうのは、私の悪い癖だ。
でも、もう傷つきあいたくない。
部屋には窓がふたつ。自然光でも充分に灯が取れる部屋にいて、私はひとり、窓辺のテーブルでパソコンをたたく。外は今にも雨が降り出しそうな曇り空、窓から差しこむ光が、灰色に手元を照らしている。
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