僕が魅力や才能を見抜けなかった女優たち
以前『僕が早くから注目していた女優たち』という記事を書きました。
僕にはわりと早い段階で女優たちの魅力や才能を見抜く力があるんじゃないかなと自画自賛しています(笑)
ただ、2021年にあの記事を書いたあとにブレイクした女優もたくさんいますし、また、単純に思い出せずに書き落としていた女優も何人かいます。
実例を挙げるとしたら、
などは(あの記事で挙げた女優たちと同じく)いずれもほぼ初見(例えば杉咲花であれば、2013年、彼女が15歳のときのTBS『夜行観覧車』)で「この子はいいな」「きっと出てくるぞ」などと思った女優たちです。
しかし、その一方で、もちろん全ての女優の魅力を最初から見抜けるわけではなく、ブレイクを完全に予言できるはずがありません。
例えば、
などは、僕にはこんなに売れてくるとは夢にも思えなかった女優たちです。
ここに挙げたのは、当初はあまり魅力を感じなかったけれど今では大好きな女優だったり、最初は女優としての力量を評価できなかったけれど今ではとても高く評価しているような人たちです。
「売れては来たけど自分にはいまだにどこが良いのかさっぱり分からない」という女優は外してあります。それは将来を見抜くとか見抜かないとかいう問題ではなく、単に好みの問題だからです。
何故彼女たちの魅力や才能を見抜けなかったのかと考えたときに、ひとつ思い浮かぶのは、上で挙げた10人のうち寺島しのぶ、松たか子、安藤サクラ、趣里の4人はいずれも、父母のいずれか、あるいは両親が有名な芸能人だということです。
僕は僕に自分の仕事を継がせようとしていた父親を激しく憎んでいたこともあって(憎んでいた理由は仕事を継がせようとしていたことだけではありませんが)、小さい頃から、親と同じ仕事に就こうなんて奴を全く理解できなかった、と言うか、それどころか、親と同じ仕事を選ぶ人たちを忌み嫌い、軽蔑しきっていました。
その影響で、所謂二世タレントを評価できなかったのではないか? つまり、自分の偏見によって、彼女たちのブレイクを予期できなかったのではないかと思います。なんか、最初から「なんだ、こいつ」みたいな眼で見ていた記憶がはっきりありますからね(笑)
あと、顔の好みという問題もあります。好きな顔って、どうしてもありますから、これは仕方がない、と言うか、この要素は結構大きいんですよね。
そういう意味では寺島しのぶも松たか子も尾野真千子も安藤サクラも黒木華も永野芽郁も好きなタイプの顔ではありません。
趣里は初めは全然好みではなかったのに、次第に僕好みの顔に変わってきた気がします。これって、僕の身勝手な思い込み(あるいは自己正当化)でしょうか?(笑)
初めて見たときには、「可哀想だけど、こいつはダメだ。2~3年で消えるだろう」と思ったのですが、その後「あれ? 結構消えずに使われてるな」と驚くに至り、最後には、「いやぁ、いつの間にかめちゃくちゃ素敵な女優になったね」と感服しました。
そういうことだってあるんですよね。
上野樹里は今では超好きな女優ですが、『ジョゼと虎と魚たち』での脇役はともかく、主演した『スウィングガールズ』でもこんなに素晴らしい女優になるとは読みきれませんでした。
上白石姉妹は最初に見たのが彼女たちが東宝シンデレラのオーディションに合格した直後で、これはさすがに早すぎたかな。
あの時点では僕には彼女たちの伸びしろが全く見えてきませんでした。逆に言うと、その辺を見抜いて(しかも姉妹2人揃って)合格させた東宝関係者の慧眼には敬意を表したいところです。
まあ、僕は芸能プロダクションの人間でも何でもなくて単なるファンですから、別に早い時点で見抜いたからって何のメリットもありませんが、やっぱり早い段階で「いいな」と思った子たちがスターに育ってくると、ファンとしてはめちゃくちゃ嬉しいんですよね。
そして、逆に、魅力を見抜けなかった女優がいつの間にか自分にとっても魅力的な女優になっていることに気づくのも大変嬉しいことです。
映画やドラマを観ている限り、今後もずっと、そんな体験が断続的にあるんだろうなと思うと、とてもワクワクします。
あなたにもそんな体験がありますか?
あなたが早くから潜在的な魅力を看破していたり、自信を持ってブレイクを予言できたりしたタレントは、そして、それができなかったタレントは誰ですか?
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ちなみに、去年『皆さんが上手いなと思う女優さんは誰ですか?』という記事も書いており、1990年代生まれまでの 12人の女優を挙げていますが、ここには杉咲花さんを加えておくべきでした。
彼女の演技力は驚異的だと思います。