山本英治 AKA ほなね爺

毎日放送で働いてました。今はただの爺です。 なんか変なもんが好き、なんの変哲もないものも好き。 モットーは「我悩む、故に我あり」 http://trivial.way-nifty.com/trivialities/ https://x.com/honane

山本英治 AKA ほなね爺

毎日放送で働いてました。今はただの爺です。 なんか変なもんが好き、なんの変哲もないものも好き。 モットーは「我悩む、故に我あり」 http://trivial.way-nifty.com/trivialities/ https://x.com/honane

マガジン

  • 小説とかドラマとか映画とか

    他のマガジンに含めていた映画評や書評などを抜き出してここに独立させました。

  • 自叙伝──僕はこんなことを考えながら育って、生きてきました

    自分が小さかったころから思春期を経て、大人になるまでにいろいろ考えてきて、大げさにいうと生きる指針みたいなものになったことについて書いています。

  • 放送とインターネット

    放送局に勤めていたので、たまに放送のことも書いていました。ま、内輪向きの文章が多いので、ここにはたまにしか載せませんでしたが。いずれにしても定年退職しちゃったので、今後はこのテーマではあまり書かない(書けない)と思います。

  • 仕事のモットー──僕はこんなことを考えながら働いてきました

    今の若い人に通用するかどうかは知りませんが、僕はいろいろ仕事を重ねて行くうちに、こんなことやあんなことに思い至りました、という感じの寄せ集めです。

  • Written in English

    These are the rough translation of what I wrote in Japanese here on "note". Eiji Yamamoto

最近の記事

『海に眠るダイヤモンド』と『アオのハコ』から好意について考える

ドラマやアニメでは、誰かに恋心を抱かれているのにそれに全く気づかないというシチュエーションがよく描かれます。 例えば僕が今観ているものでは、『海に眠るダイヤモンド』では朝子(杉咲花)は鉄平(神木隆之介)のことを子供のころから一途に好きなのに、鉄平は全くそれに気づきません(第3話の最後でやっと少し気づきましたが)。 アニメ『アオのハコ』では、雛は大喜のことがずっと好きなのに、大喜は千夏先輩に夢中で、雛の気持ちには全く気づきません。 これら以外にも、学園モノのテレビドラマや

    • 僕が魅力や才能を見抜けなかった女優たち

      以前『僕が早くから注目していた女優たち』という記事を書きました。 僕にはわりと早い段階で女優たちの魅力や才能を見抜く力があるんじゃないかなと自画自賛しています(笑) ただ、2021年にあの記事を書いたあとにブレイクした女優もたくさんいますし、また、単純に思い出せずに書き落としていた女優も何人かいます。 実例を挙げるとしたら、 などは(あの記事で挙げた女優たちと同じく)いずれもほぼ初見(例えば杉咲花であれば、2013年、彼女が15歳のときのTBS『夜行観覧車』)で「この

      • 国籍不明の日本人

        僕は国籍不明の日本人です。 いや、日本国籍を有してはいるのですが、どこに行っても「何人だか分からない人」という扱いをうけることが多いのです。 海外旅行をしているとよく道を訊かれます。それも地元のカフェの場所とか。そんなもん、昨日ここに着いたばかりの僕が知っているはずがないでしょ。…多分現地人に見えるんでしょうね。 逆に、いきなり中国語や朝鮮語で話しかけられたり、あるいは、どこの国の人なのか分からないアジア系の人にどこの国の言葉だか分からない言葉で話しかけられたりすること

        • 何かのために何かをしたくない

          こんなことは例えばアメリカ人のビジネスマンに話したら総スカンを食らいそうだし、アメリカ流のビジネス・スタイルに毒されている日本人にも全く理解してもらえないかもしれないが、僕はもう何かのために何かをしたくないのである。 もちろん全くやらないわけには行かないのだろう。でも、できることなら僕はもう何かのためには何もやりたくないのである。 考えてみれば就職してからずっと、僕らは何かのために何かをしてきた、いや、何かのために何かをさせられてきた気がする。 目的意識を持って仕事をし

        マガジン

        • 小説とかドラマとか映画とか
          76本
        • 自叙伝──僕はこんなことを考えながら育って、生きてきました
          85本
        • 放送とインターネット
          64本
        • 仕事のモットー──僕はこんなことを考えながら働いてきました
          60本
        • Written in English
          20本
        • ことばと生き方──ことばに対するこだわり
          93本

        記事

          自分の「死」を少し意識し始めて

          会社を定年退職して、その後の再雇用期間も終わり、僕もめっきりおじいさんになり、自分の死というものを少しずつ少しずつ意識する年代になりました。 もちろん、自分が来月死んでしまうだろうとは思っていない(冷静に考えるとその可能性は決してないわけではないのに)のですが、でも、自分が少しずつ死に近づいているという意識はあるのです。 やっぱり、自分と年齢の近い人が亡くなったり、若い頃から知っていてまるで一緒に成長してきたような気がする芸能人やスポーツ選手などの死に遭遇するからなんでし

          自分の「死」を少し意識し始めて

          「タレントを干す」という行為について

          タレントさんが干されることってあるじゃないですか。刑事事件起こしたりするとテレビや映画に出してもらえなくなったり、下手すると過去作品の配信や DVD販売まで打ち切りになったりしてしまうやつ。 僕はあれ、どうもしっくり来ないんですよね。 一応テレビ局に勤めていたので、会社が決めたことには従っていましたが、個人的にはずっとなんか割り切れない気持ちでいました。 僕は、凶悪犯罪を犯した俳優であっても、反社会的な行動で世間を騒がせた芸能人であっても、彼/彼女の個人生活と彼/彼女の

          「タレントを干す」という行為について

          どうする Facebook? どうしよう Facebook?

          Facebook の高年齢化先日どこかで読んだのですが、若い人に Facebook のアカウントを持っているかと尋ねたところ、 と答えたとのこと。 そして、どうやらこれは同世代の若者たちに結構共通する感覚みたいなんですよね。 確かに X(twitter)があって、Instagram があって、TikTok があって、他にもどんなものがあるのか僕は詳しくないですが、彼らはそこら辺で充分満足で、わざわざ Facebook に手を出す意味はどこにもないのでしょうね。 かくし

          どうする Facebook? どうしよう Facebook?

          The time for rock and pop

          The other day, I saw a Japanese rock band Tulip on TV in their concert. It was going to be their last live performance. In other news, I learned that the Summer Festival in September will be the last public performance of another famous Ja

          人を動かすのが人の仕事

          聞いて、考えて、語り継ぐ会社の後輩が修士論文を送ってきました。前にここに書いた H君です。 僕に相談に来たときには、彼の関心事は ということでした。そこから少し変わってきた部分もあるのですが、彼は社員に対するさまざまなインタビューを実行し、そこで得たさまざまな発言について分析を重ねて、「新しいアイデアが実行に移されて、仕事として立ち上がってくるのはどういう状況であって、その障害となるのはどういうものか」ということを、まことに学術論文らしい筆致でまとめ上げてありました。

          人を動かすのが人の仕事

          続々・気になる放送のことば

          この間「ことばの変化に対してはすべからく寛容であるべきだと思っています」と書いたばかりですが、 とは言いながら、ことテレビとかラジオとか新聞とかに関して言えば、時々「その表現はおかしくないか?」と言いたくなることがあります。 それで、note にもこんなことを書きました: 一般人の話し言葉ならともかく、やっぱり公共のメディアには正確で理解しやすい表現を使ってほしいし、そのためには規範性の高い、つまり辞書に載っている意味から外れないことばを使ってほしいと思うのです。 そ

          続々・気になる放送のことば

          著作権法をめぐるすっきりしない思い

          この記事は「自分のブログに映画の場面写真を勝手に貼るのは著作権法違反だからやめましょう」という記事ではありません。「なんか、もっと明確な新しいルールを策定できないものか」という嘆きです。 映画の鑑賞記事の横にその映画の一場面の写真が添えてあるというのは我々がしょっちゅう目にする光景です。 でも、映画会社の許諾を得てやっているのでない限り(あるいは権利者が権利フリーを謳っているのでない限り)、それは明らかに著作権法違反です。違反だと知らずにやっている人もいるでしょうし、知り

          著作権法をめぐるすっきりしない思い

          ミュージシャンたちの引退に寄せて

          先日チューリップのラストツアーの模様が NHK で放送されていました。サザンオールスターズが9月に最後の夏フェスに出演するとの報道もありました。 ああ、みんなそんな年になったのか、と言うか、無事にその年齢に達したんだ!と感慨無量です。 僕は中学に入った年にラジオを買ってもらって、当時の深夜放送や土日の番組でいろんな音楽を聴くようになり、同じ年に自分のギターを手に入れて当時のフォーク・シンガーたちの真似ごとを始めました。それが僕が「ミュージックシーンに登場した」年です。

          ミュージシャンたちの引退に寄せて

          意味や用法が変わってきている日本語を集めてみました

          時代とともにことばは変わって行くものです。それが証拠に、古典文学を読んでも古語辞典を使わないと意味が分からないでしょ(笑) ただ、それほど長い期間であれば、ことばの変遷に寛容になれるのですが、自分が生まれてから死ぬまでの短い時間にことばが変わってきて、自分が親しんできた意味や読み方や使い方から外れてくるのは正直気持ちが悪いもので、僕もそんなことを note にも何度か書きました。 でも、それは仕方がないことであり、逆にそこがことばというものの面白いところであり、自分が生き

          意味や用法が変わってきている日本語を集めてみました

          「小説とか読む意味ってなんですか?」という問いに答える

          先日、知人(とても有名な人です)がある若い人に と訊かれたという話を facebook に書いていたのですが、それを読んで、僕はかなり驚いてしまいました。 ひとつは という驚きであり、もうひとつは という驚きです。 僕は読む本の大半が小説です。直近の50冊を調べると29冊が小説でした。評論も結構読んでいます。でも、それらは読む前から何かの意味があって、あるいは何かはっきりした効果を求めて読んだわけではありません。 もちろん何かのために何かを読むこともあります。

          「小説とか読む意味ってなんですか?」という問いに答える

          年取ってからこんな風に語りたいなと思うこと

          自分が年を取ってきて初めて気づいたことなので、年を取っていない皆さんには想像できないかなとは思うのですが、人間、年を取ってくると、これまでの自分の人生で得てきたいろんなことを若い人たちに教えたくなる、と言うか、なんか、お土産置いて帰りたいみたいな気持ちになるんですよね。 皆が皆ではないかもしれませんが、結構多くの老人に共通するんじゃないでしょうか。 決して若い人たちに向かって、「お前らは全然ダメだ。根本的に間違ってる。俺が教えてやるから、俺の言う通りにやってみろ!」なんて

          年取ってからこんな風に語りたいなと思うこと

          ほんとの写真じゃない、ほんとのドラマじゃない

          ほんとの写真じゃない昔、僕の撮った写真を見たある人に、「でも、こういうのは、ほんとは写真とは言わないんだよね」と言われたことがあります。 彼としては思ったことをポロッと言っちゃった感じで、悪気は全くなかったんだと思います。「こんなもんは」とは言いませんでしたから(笑) 一方、それを聞いた僕がムッとしたかと言うとそれも全くなくて、「ああ、なるほど、写真好きの人にとってはそうなんだろうな」と思いました。 どこが「ほんとは写真じゃない」のかと言うと、それは一旦撮影した後でい

          ほんとの写真じゃない、ほんとのドラマじゃない