読むとこんがらがる話
誰だって言い間違えることはあります。中には言い間違いではなく覚え間違いの場合だってあります。でも、めったやたらと間違える人とめったに間違えない人がいます。
僕が会社に入った時、僕よりかなり年上の先輩で、とにかく横文字に弱くて、なんでもかんでも覚え間違えて言うTさんという人がいました。そう、この人の場合は言い間違いではなくて覚え間違いでした。
などなど、いつも大笑いしたもんです。
Tさん以外にもたくさんの覚え間違いや言い間違いを耳にしてきました。例えば
東雲さん(名字)と言おうとして「もののけさん」と言ってしまった
盧武鉉(韓国の大統領)と言うつもりが「ぬらりひょん」(妖怪)と言ってしまった
「のべつ幕なし」を「のべつ隈なし」だと思い込んでいた
「高円宮杯」と言おうとして「マカダミア杯」と言ってしまった
シーサー(魔除けに使う神獣)と言うつもりがシークワーサー(果実)と言ってしまった(確かにどっちも沖縄ですけどねw)
「夫婦は一心同体でしょ」と言おうとして、「夫婦は一進一退でしょ」と言ってしまった
カピバラ(動物)と言おうとしてタピオカ(キャッサバの根茎から製造したでんぷん)と言ってしまった
H.I.S.(旅行会社)と言うつもりがH.I.V.(ヒト免疫不全ウイルス)と言ってしまった
「可愛さ余って憎さ百倍」と言おうとして「可愛さ余って百さ肉売」と言ってしまった
天照大神と言うつもりが天照近江守と言ってしまった
「年齢太い」と言われて何のことか分からなかったけれど、どうやら「年齢不問」のことだったらしい
スティービー・ワンダー(ミュージシャン)と言おうとしてスピーディー・ワンダーと言ってしまった
などなど。
そして、もちろん僕自身にもたくさんあります。
僕も昭和の男子だからなのか、家庭科(調理&被服)系の単語が苦手で、いつもキャセロール(蓋付き蒸し焼き鍋)とキャミソール(女性の下着)が、どっちがどっちだったか分からなくなります。
これ、どっちをどっちに間違えてもめちゃくちゃ恥ずかしいので、一度頭の中で復唱してからでないと声に出せません。
あと、ポプリ(ハーブの葉や花びらを乾燥させたりしたもの)とポリープ(腫瘤)がごっちゃになったり、ポトフ(煮込み料理)なのかポトス(観葉植物)なのか、これもいつもこんがらがって、しばらく考えないと出てきません。
と、すぐに出てきたらましなほうで、ひどい時はトポス(「場所」を意味するギリシャ語)とかロゴス(「言語・理性」を表すギリシャ語)とか、いろんな言葉がこんがらがって、終いにはポプリとポトスがごっちゃになってきて全く訳が分からなくなります。
あと、九龍(香港の地名)だったかクローンだったかとか、マクロンとマカロンとどっちがお菓子でどっちがフランスの大統領だったかとか、あとちょっと毛色は違うけど、うっかり ♪小さい秋小さい秋小さい秋みぃつけた と歌い始めるとそこから先が歌えなくなる(♪誰かさんが と歌い始めないといけません)とか…。
まあ、例をあさり始めたらキリがありませんね。
しかし、どうです? あなたもこの文章を読んだら、途端にこんがらがってきたでしょう?
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なお他にも面白い例がありましたら、どうぞご遠慮なくコメント欄にお書きください(いちいち返信はしませんがw)