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マイナスの信用

僕は信用という言葉に、なんとなくポジティブなイメージを持っていました。
特に、表現としては有無で語られるため、あったほうが良さそう…
 ・信用がある:なんかよさげ
 ・信用がない:だめそう

皆さんはいかがでしょう?
「信用を失う」って、いかにもダメそうなイメージですね。

この記事は、「信用がない」って、
「マイナス方向に信用がある」のでは?というお話です。
ただの言葉遊びですが、視野が広がったり、改善のヒントになったりするかもしれません。


「彼は信用できない」

これって、どういう意味なんでしょう?
日常的には、下記の意味で用いられている気がします。
「彼は自分の期待を裏切る可能性が高い」
「自分が不利益を被ることになりそうだ」

初対面の人を信用できないのは、情報が足りないから。
なんとなく目の前にある情報から、過去の経験と照らし合わせて仮説を作るしかありません。やや複雑なので、ここでは考えないことにします。

見知った人を信用できないのは、
「普段から自分の期待を裏切っている」
という積み重ねなのでしょう。十分にデータがあるわけです。

例:遅刻常習犯

「大丈夫!今回は起きるから。命賭ける!」

AIは遅刻常習犯を描けなかった… ただのご機嫌な通行人

「信用できない」の代表例、遅刻常習犯の言い分。聞かされる方としては、「また言ってるよこの人…」って感じですよね。
僕の人生の3分をあなたが無駄にしたこと、一生忘れません。
貸した金が返ってこないことや、禁酒宣言なども類似例です。

「『また言ってるよ』この人…」
つまり、これまでも繰り返し失敗しているという事実を知っているわけです。なので、今回もきっとダメだろう、と想像します。

ここでの「信用できない」は、「絶ッ対この人遅刻する。賭けてもいい!」という感じですね。
これを言い換えてみると…
「彼が確実に遅刻してくるって、信用している」と言えるのではないでしょうか?

信用がある=再現性が高い

改めて信用できる・信用がある状態を考えてみると、
「彼は期待を裏切らない」というイメージが近いと思います。
「筋が通った行動を取っている人」に使われる言葉、とも言えそうです。

そして先述の例、遅刻常習犯もまた「想像通り遅刻してくる」、行動パターンに筋が通った人物。

言い換えるとすれば、「再現性が高い」あたりでしょうか。
これなら、良い内容も、悪い内容も同じ言葉で表現できます。しかし、日常的には使いにくいし、堅苦しい…
というわけで、
 ・期待を裏切らない:信用がある
 ・想像通りダメそう:マイナスの信用がある
と言い換えてみました。

おわりに

個人的に、「マイナスの信用」というワードは今のところしっくりきています。この発想を得てからは、意識的に人の分析がしやすくなりました。

「よくわからないけど、彼はダメだな」
という感想から、
「彼は期待する成果を出せない。理由は…」
という考えにシフトできています。

こういう考え事で得た情報は、次の一手に繋がります。
ささやかな例なら、遅刻魔の友人には、早めの集合時刻を伝えることでタイミングを揃える、などでしょうか。遅刻されることにただ慣れるのではなく、結果的に遅刻にならない状況を自ら作り出す。

こうしたことは、無意識にみんなやっていると思います。
これを意識的に行えば、武器になり得ます。状況をコントロールできる可能性が一気に高まります。

マイナスの信用を持つ人々を分析することで、広がる選択肢。被害者という立場を超えて、状況の支配者になってみませんか?

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