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「ウケ」は狙わなくても面白い!kintone Café 大阪Vol.26

こんにちは、yamaです。

2025年2月14日、kintone Café 大阪Vol.26を開催しました!!

年末から情報公開してじわじわと参加者が増え、気づけば30人近くの方と一緒に勉強することができました。運営として嬉しい限り。
ざっくりになりますが、感想レポしていきます~!

今回のテーマは「ハッピーバレンタイン♡あなたにLTをプレゼントします」
kintoneや業務改善にまつわるLT(ライトニングトーク)をしたい人を募集したところ、光の速さで枠が埋まりまして、LT枠補欠者が出るほどでした。嬉しい!
先着に惜しくも間に合わなかった方は、ぜひ次回や、別の場所で発表していただけると嬉しいです!楽しみ!

LTの前に、大事なkintone Caféの理念のお話。

kintone Caféは、まだkintoneに触れたことの無い方から、より高度なカスタマイズを行いたいと考えているプロフェッショナルの方まで幅広い層を対象に、楽しく学び・教え合うことで、kintoneの魅力や活用法をみんなで共有するための勉強会コミュニティです。

https://www.kintonecafe.com/

そして、私は冒頭少し遅れてしまって聞けなかったのですが、運営のきったんさんから「kintone Café 大阪は笑いを求めていません」というお話があったそうです笑
どういうことかというと、「オチは?」「ウケへん」「すべる/すべらん」みたいな、笑いに厳しいイメージをもたれがちな大阪ですが、
面白い話をしなければ!みんなのためになる話をしなければ!と気負わず、各々が何を取り組んできたのか、どんな学びがあったのか、今何に困っているのか、そんな「そのまま」の話をしていただくだけで、十分面白いしためになるんだよ、ということです。
ウケはいらんのです。そのままのあなたの話が聞きたい。

というわけで、

今回は6名の方にLT登壇いただきました!

工場長さん 「2月と支払条件の話」

間に合わず聞けずだったのですが、「2月ってなんで28日なん?」「月末の日付が毎月変わるって集計ややこしくない?」という問題を締め日の基準を変えて解決したお話しだったようです(違ったらごめんなさい)

それを聞いて私がいいなと思ったのが、工場長さん自身の職種は営業であり、経理じゃないって点です。
kintone管理者の方の中には、kintoneを一部署で導入して、その後他部署や全社展開を広めていったために、情シスや総務じゃないけど「kintone担当」になっちゃってる方もいると思います。私もユーザー時代そうでした。
そういう人が自部署以外の業務上の問題を拾い上げて解決策を考えてkintoneアプリを作っていくのは、まず業務理解がいるし、実際の業務をしている方とのコミュニケーションも必須になってくるし、決定権があるとも限らないのでとっても大変だと思います。
そこを経理の方と相談しながら進めていったのが素敵です!

あーりーさん「まだ見ぬ後輩への贈り物」

法令・社内ルールの遵守を目的に、kintoneで社内マニュアルを整備していったよというお話。
FormBridge、kViewer、kMailerなどトヨクモのサービスをフル活用して独自の企業マイページを構築されています。
「kViewerで動画(.mp4)を再生することができる」という紹介には参加者からおお~と声が漏れていました!誰も知らなかったなんて!

kViewerの基本機能ですが、一応中の人っぽく注意喚起しておくと…

  • kintoneの添付ファイルフィールドに.mp4ファイルを添付することになるため、kintoneの容量制限を圧迫する可能性があります

  • ブラウザによっては「ダウンロード」ができるので、動画添付を使うのは認証をかけた社内利用のビューに限るなど、運用にはご注意です

「こうやって社内のルールを整備して誰でも法令・社内ルールを守れる体制を整備していくことが、今いる社員からまだ見ぬ後輩社員たちへの贈り物になる」という素敵な締めのお言葉をいただきました!後進のためのマニュアル化!

ヒラドさん 「紙は本当にだめなのかな?って話」

警備員から事務員へ、そしてkintone管理者へという怒涛の経歴をお持ちのヒラドさん。
「紙は大っ嫌い」だそうですが笑、ゴリゴリと業務のkintone化を進めていったところ「使われるアプリ」と「使われないアプリ」が出てきたことから、使われないアプリの共通点は何なのか?を探り、「一度紙でやってみてから問題のあるところをデジタル化する」という工程に辿り着いたお話でした。紙もいいとこあるじゃん、と笑
紙でやってみることで、なんとなくめんどくさい、ではなく、何がめんどくさいのか?どこを変えればいいのか?を見つけやすくなる、そのトライの仕方いいですよね。
なんならそのまま紙で運用でもいい業務だってありそうです。

もりおすさん 「海外人事がkintoneで学んだことが、意外なところで役立ちそうな話」

意外なところ=国際家庭内 !?
もりおすさん(日本語、英語、ちょっとロシア語)、ロシア人の奥様(ロシア語、英語、ちょっと日本語)、お子様(日本語)でスケジュール共有をするために、チーム応援ライセンスで多言語対応のkintoneを構築したお話でした!すごい!!!

元々お仕事が海外人事のため、システムの多言語対応のノウハウはお持ちだったというもりおすさん。
でも曰く「kintoneの多言語対応はちょっとツラい」

kintone以外でのシステムでもそうですが、どうしても利用者個別に入力するテキスト情報や長い文面などは自動変換に対応しきれません。
併記しようにも、ロシア語の単語は長すぎるそうです!

そこで考えたのが「マスタ化」と「言語ごとの入力フィールドの設置」。Deep L や 変換プラグインも駆使して、3か国語の変換に成功したとのこと。
表示の仕方もログインユーザーによって表示する言語(フィールド)が変わるように工夫されていました。

愛や…と思っていたらご本人からも「言語の壁はで何とかなる」とのお言葉(ただし2言語までだそう笑)

ジーコさん 「kintoneでExcel地獄から解放!食品製造業における販売計画と調達作業の効率化」

冷凍食品の製造業での販売管理をkintoneとkrew、customineを使って効率化した事例をご紹介くださったジーコさん。前々から「LTしたい」と言ってくださっていたので、満を持して!楽しみにしてました!

改善前は、販売部と製造部で25人×25人で販売計画と製造情報のやりとりをExcelで行っていたそうで、なんと200個以上のExcelが存在したとのこと…!やばい、数字みただけで卒倒しそう。
200個以上のExcelで情報管理するって、この25人×25人の皆さんは職人技だったと思うのですが、どうしていたのか詳しく聞きたい。
そしてサラッと「なのでkrew sheetで見やすく整理しました」と仰ってたのですが、200個のExcelをどうやって整理したのか詳しく聞きたい!!

こういうの、めちゃくちゃ聞きたい人多いと思いますし、kintone hiveに出れるんじゃないかなと思ったんですが、出ませんか?
(というか今日の皆さんみんなhive出ましょう)(私は出たことないけど)(エントリーはこちらですよ)

ウィンドウの幅を調整することでコメント欄も分かりやすくしたり、現在はkrew dashboardも使って視覚的にも情報を見やすくしているとのこと。まだまだ進化しそうですね!

しばたさん 「追加開発の前に!運用でどこまでカバーできるか考えてた」

「ミヨシテックさんの回ですよね?と言われる2022年kintonehiveに出てました」でひと笑い持っていかれた、リブドゥのしばたさん。AWARDに進んだ方の名前が代表タイトルみたいになりがちなのはhiveあるあるみたいです。もちろんどのかたもみんな違ってみんなためになる事例発表なんですよ!

バレンタインをイメージしためちゃかわいいスライドで、kintoneである程度の構築をした「その後」に、いかに追加開発をしないかという考え方を話してくださいました。
「まさにこういう話を聞きたかった!」と発表後に仰ってた方もいらっしゃいましたが、「こういうの作ったよ」「こういう問題を解決したよ」という事例もいいけれど、業務改善って一度作って終わりではないので「その後の運用」のお話も聞けたのはとってもよかったです!

現場の方がkintoneの使い方に慣れてくると「もっとこんな機能を付けてほしい」「これもkintoneにしてほしい」という要望がたくさん上がってくるようになったとのこと。いいことですが、すべてを言葉通り聞いていると、本来やりたいこととずれてくる可能性もある。そういう一例を紹介いただきました。

「在庫管理をしたい」
kintoneを使っていると実によく聞くお話ですが、しばたさんの会社の場合、ほんとに「在庫数」を正確に知りたいの?というヒアリングから入ると、実は「コールセンターで応対時に”残り僅か”なのか”今はないけど近日入荷予定”なのかなどだいたいを伝えられればそれでいい」ということがわかったそうです。ということは、リアルタイムな数字更新や排他制御は不要です。

参考にしたのは楽天市場のSEOバリバリに意識した「商品名以外のことも冒頭に書いてる商品名表示」とのことで、商品名に【】で入荷状況を入れちゃいました。
これは結構目から鱗でしたね。どうしても商品名と在庫数のフィールドは分けたくなっちゃいますが、実際に現場で使う人がこっちのほうが使いやすいなら、このやり方だっていいんです。
なお集計など【】が邪魔な時は【】は外れるように別のアプリを用意しているとのこと。

本当に解決したい問題はなんなのか?を突き詰める大切さを改めて学ぶことができた発表でした!

トークタイム

盛りだくさんすぎるLTのあとは、グループトークでワイワイ。LT登壇した方に質問したり、自分のお悩みを話したり…kintoneを使っている仲間同士、こうして話し合えるのは楽しくて勉強になる機会だなあっていつも思いますね!!

次回の企画を一緒にやりませんか?

大盛況のうちに終わったkintone Café 大阪でした。
kintone Café 大阪は一緒に運営してくれるメンバーを大募集しています!
すごい人である必要はありませんので、Caféでこんなことやってみたいな~って気持ちがある方、一緒に企画しませんか?
運営になったら日程もやりたい内容も決められますよ笑
興味ある方は運営(きったんyamaかねごん)までご連絡ください~!


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