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FAX健在!小中学校現場は昭和が生きているところもあります。

 12月27日に文科省から、「「GIGAスクール構想の下での校務 DX化チェックリスト」に基づく自己点検結果の報告について」が公表されました。
 同日付け朝日新聞デジタルでは、「公立小中の96%がFAX使用、ハンコ文化も健在 デジタル化に課題」という記事が出ています。

 9月29日から11月2日にかけて、文科省が公立小中学校および公立小中学校の設置者に対し「GIGAスクール構想の下での校務DX化チェックリスト」を行い、学校・教育委員会の自己点検結果を報告させたものです。
 「教員と保護者間の連絡のデジタル化」、「教員と児童生徒間の連絡等のデジタル化」、「学校内の連絡のデジタル化」、「その他」の項目があり、小中学校ではGIGA環境は整っているので授業での活用は高校よりも進んでいるのですが、校務での活用がいまいちということのようです。

 一番驚いたのが業務でのFAXの使用で95.9%という数字です。実は個人的にも今年度一度だけ業務でFAX文書が手元に回ってきて、メール添付ではなくFAXで文書が送られてきたことに驚いたのですが、小中学校ではまだFAXが活躍しているんです。確かにメールも誤送信があったりして問題になりますが、FAXよりは良いと思いますし、文書を再利用することが多いはずですので、メール添付の方がずっと便利だと思うので、メールで送るのが当たり前だと思っていましたし、世の中ほとんどそうだと思っていたのですが。メリットが思いつかないのですが、なんでいまだにFAXなんでしょうか。

 「押印・署名」もネックになっているんでしょうね。特に「押印」は日本の伝統ですから、まだまだあちらこちらで使用されていますが、学校での文書でどうしても押印がなければ困る文書って、そんなにあるんでしょうか。昔は親が「見ました」の意味で押印する場面が多かったような印象がありますが、その程度ならば本当は必要ないと思いますが、どうなんでしょう。

 これらの問題は慣れの部分が大きいでしょうから、よほどのことがないと急には変わらないと思いますが、それほど意味のあることではないにもかかわらず、時間や手間がをかけて、仕事をした気になっていることって、結構あると思いますので、それだけ手間をかけてやるほどのことなのか、今一度見直すべきでしょうね。


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