猫が平安時代の九州に本格的に渡来したっていうのは、遣唐使が連れてきたってこと?
1月18日の朝日新聞デジタルに、「日本の猫の「祖先」は平安時代にやってきた 遺伝子情報の解析で判明」という記事が出ています。
日本への猫の渡来は、考古学的には長崎県壱岐市のカラカミ遺跡から紀元前2世紀ごろ、弥生時代の猫の骨が出土しているのですが、これは限定的で、現在の猫につながるのは平安時代の猫なんだそうです。平安時代の九州に渡来した猫がそうらしいのですが、九州に渡来ってことは遣唐使が連れてきた猫ってことなんでしょうか?あるいは民間の交易船?遣唐使が連れてきたのだとすると、都まで連れていくでしょうから、やはり九州の民間人によるやりとりってことなのでしょうか。
沖縄については、本州(九州)より100年程度早く、中国大陸北部や朝鮮半島など東アジアから直接渡来していた可能性を示すデータが出てきているそうなのですが、これも交易船によってもたらされたということなのでしょう。
「鎌倉時代に入って大きく増えだし、日本列島を北上するように広まった」というのは、武士が国内を移動するようになり、それに伴ってということなのかとも思いますが、この記事からだけでは想像するのが難しいですね。
20日の「コンパニオンアニマルのゲノム医療研究会」での発表内容が、何らかの形で分かるようになるのではないか思いますが、江戸時代後期に、歌舞伎や浮世絵などのモチーフとして使われ、「猫ブーム」旋風が巻き起こっていたのも、何故なんだろうと思います。逆にいうとそれまではブームというほどの状況はなかったということなのだと思いますが、江戸時代の後期には民間の経済力も強くなり、猫がネズミを捕るという実用的な観点から、愛玩動物として見れる余裕が生まれていたからってことなのかなぁと思ったりします。