公立中学校の統廃合、どこでも現実に起こりうる話です。

 10月1日の朝日新聞デジタルに、「公立中学が7→2校に統廃合、地方で起きた異変 地価、塾、制服…」という記事が出ています。
 福岡県田川市で、「人口がピーク時の半分以下の4万5千人に減り」、それに少子化が追い打ちをかけ、7校あった公立中学校が2校に統廃合され、「市を東西に分けるかたちで田川東中と田川西中が開校した」ということです。

 7校がわずか2校になるとは、急激な減少ですね。そりゃ「通学距離が突然、3~4キロ増えた生徒が多数」出ますよね。それに対処するために、スクールバスを走らせようとしたところ、大型や中型のバスでは「狭い道路に入れず、小型バス19台に変更」したところ、「補助席を使わないと全員が座れない」状態になったとのことで、生徒も大変です。今は良いかもしれませんが、将来スクールバスの運転手の確保も厳しいことになるかもしれません。
 このような状況では、今話題になっている部活動の地域移行も、地元に部活動の引き受け手が少なく、移行もままならないでしょうから、先生たちの負担も減らないでしょう。

 田川市の事例ですが、このような状況は今後地方に限らず全国各地で起こりうる可能性が高いわけです。もしかすると、既に同じような状況になっている地域があるかもしれませんし、中学校に限らず、小学校や高校の統廃合も進んでいくことでしょう。
 今回の記事は学校の話ですが、今後は学校に限らずいろいろな場面で、人口減少のマイナス面での影響が出てくることでしょうが、学校については、高校などは通信制も増えているわけですし、教育の形はいろいろあっても良いと思いますし、小中学校では不登校も多いですから、無理に従来通りの形でなくても良いのではないかと思うのですが…。教員の働き方改革だけでなく、学校そのものの在り方を再検討する時期が来ていると思うのですが、どうでしょうか。

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