本と公園⑥ 〜次のステップに〜
先週に続き、今日も早起き。
と言っても昨晩寝落ちして電気がつけっぱなしだったため自然に目が覚めただけだが。
寝癖をなおし、歯磨きをし、服を着替えて意気揚々と準備を進める。今日の選書はいつもより少し多め。自分の持って行きたい本を詰め込んだ。
9時半過ぎには到着し、設営開始。やはり日差しが強く、木陰を選んだ。いつもより少し多めの本たちを並べていく。先週、まちの余りごと困りごとを共有するコトコト掲示板に「本立てが欲しい」と書いたら実際に近所の方からいただくことができた。ありがたい。
設営中に来てくれたのは、先週も最初に来てくれた犬の散歩中の方。優しく、穏やかなその雰囲気は憧れるものがある。あんな年の重ね方をしたい。
自分が休学中だということや、近所のぶんじ寮に住んでいること、将来のことなどを少しばかり立ち話。
「40〜50歳くらい、つまり自分の親がいなくなるくらいまでに自分でなんとかできるようになっていれば、基本大丈夫。帰れる場所があるってのはありがたいこと。逆にいうと、それまでに何とかできなければ結構大変になるよ、俺の友達でもそう人がいる」と言っていたのが印象的。
そして、ここ(公園)でコーヒーとか何か出せたらいいねという話から、今はカフェインを摂取していないという話に。結構身体の調子が変わったらしい。タバコは昔にやめていて、お酒も少し前にやめたそう。「酒はみんな飲むんだよ。飲まなきゃやってられないようなストレスが溜まっている。10年くらい前に仕事を変えたときにそう気づいたんだ。そもそも酒を飲まなきゃやってられないようなストレスが溜まる状態がおかしかった。」と言っていた。僕は今のところそういった状態ではない。いずれそういうときが来るのだろうか。
次は74歳のおばあさん。元気にスタスタ歩いている。
どうやら研究者みたい。台湾に行ったり、ワシントンに行ったり、いろんなところで活動していたらしい。好奇心旺盛な感じで矢継ぎ早にどんどん質問してくる。さすが研究者だ。たまたまゼミの教授からもらった、国分寺周辺の100年の歴史を写真でまとめた資料集を置いておいたらそれに食いつき、タイトルや出版社やら色々メモしていた。また話しましょうねと言ってお別れ。かなりせっかちな人(笑)
公園の維持管理の人たちがきた。
「コトコト掲示板」に興味を持っていたので、少しお話。
何か困っていますか?と聞くと、「お金が欲しい」と笑いながら言っていた。お金に頼らなくていいようにする掲示板にお金が欲しいと書くのは斬新。笑いながら言ってはいたものの、普通に本心なんだろうなと思う。じゃなきゃ公園の維持管理で週4で働かないよな。
そして女性3人組。散歩中だった。
またまた「コトコト掲示板」に興味を持っていたので、少しお話。本立て欲しいと書いたら実際に貰いましたと伝えたら驚いていた。
「何か書きますか??」と聞くと、「困っていないな」と言った。そんなわけないだろ〜と思いながら、お別れ。ここは人それぞれの意識の問題だから仕方ない部分もあるが、人に頼ることに慣れていない人が多いと思う。自分で何でもできることがかっこいいとは思わないよ。
以前、ランチを持ってきてくれたぶんじ寮関係の知り合いから「ランチある?」と連絡が。
「ない!」と即答すると「おけ」と返信が来た。かっこいい。
焼きうどんを届けてくれるそう。めっちゃ好きなので嬉しい。
隣の木陰にどんどん親子連れが集まって大規模なピクニックが始まった。みんなシートを広げてランチタイム。一気に賑やかになった。屋台の横にピクニック。その横では高齢者グループが史跡巡り。いい感じだな。
おばあさん2人組。
コトコト掲示板に興味津々。
「私も本たくさん持っているよ。お世話になるかもしれないわ」と言って帰っていった。
ランチ到着。アイスも作ってきてくれたのでメインの前にアイスから。手作りでヨーグルトとバナナを混ぜたアイスだった。
そしてメインはカレーに変更。南インド風カレー。めちゃ本格的で美味しい。公園でいい天気の中、こんなに美味しいものが食べられるなんて。
隣でピクニックをしていたお母さんが覗きにきた。
ぶんじ寮のことは知っていたがいまいちどんなところかわからなかった様子。本のことやコトコト掲示板のお話をして、「また後で来ますね〜」と言って去っていった。ぶんじ寮は気になっている人が多いけど、外から見たらよくわからない建物で入りにくいという人も多い。
恒例のジョーさんがファンキーな格好でやってきた。
近くの古民家カフェのおにぎりを買ってきてくれた。素朴な梅おにぎり。
相変わらずよく喋る人で、孫のことや最近撮った写真のことなどベラベラとおしゃべり。写真をほっちゃんに送るから写真集にしてねと常々言っている。本当にたくさん送りつけてきそうで何とも言えない。
それからいろいろ聞かれて、僕の昔話をベラベラと喋っていた。
ぶんじ寮の住民が最近生まれた赤ちゃんを連れてきた。昨日で1ヶ月経ったみたい。毎日赤ちゃんの鳴き声がして微笑ましい。元気に育ってくれればいいな。
アイスも持ってきてもらって昼食に2本もアイスを食べた。暑い日に最高だ。
今日は風が強い。本やら何やらが吹き飛ばされる。野外での活動って難しい。
下校中の女子中学生3人組。
ついに大群で押し寄せる中学生のうち数人が声をかけてくれた。コトコト掲示板を見て友達同士で「書こうよ!」と。
「何か困ってることとか欲しいものありますか?」と聞くと「お金が欲しい!」と一言。中学生にとっては切実だよな。
最終的に、今学校でコロナが流行っていて、部活の先輩のクラスが学級閉鎖らしく、「〇〇先輩戻ってきて〜」と書いていた。微笑ましい。いい部活なんだろう。
市役所の方(史跡の担当課)が数名の方を連れて、史跡のツアーをしていたところ立ち寄ってくれた。この取り組みのことやこれからの展開について諸々お話。
飲み物とかお菓子とか本とか売れたらいいのにねという話になった。
来た、チャンスだ!と思い、考えていることを伝える。ツアーに参加していた方には建築士の方や元大学教授の方などがいらっしゃって、さまざまなアドバイスをいただいた。市役所の方も色々調整は必要だけど絶対できないということはないので考えていきましょうと言ってくださった。元教授も企画書とかもらえれば添削するからいつでもメールしてねと。これからの展開が楽しみだ。
前回来てくれた、国分寺関連の知り合いの方がやってきた。近くのカフェに行ったが、たくさん蚊に刺されたので逃げてきたらしい。
武蔵国分寺公園の円形広場はこもれび広場よりも蚊に刺されにくいという発見をしたと言っていた。本人は大発見だと思っているようだが、周りにあまり共感を得られないんだとか。
近くでは前回遊びに来てくれた国分寺の知り合いの方が楽器をやっていた。他の人と話していたので声はかけられなかったが、その方が刻むリズムがとても心地よかった。
以前、福島の仕事で出会った方とそのパートナーの方がきてくれた。江戸川からこんなところまで。パートナーの方は岐阜に住んでいて、月1で京都に行き、地場産野菜をリヤカーで販売しているそう。僕も野菜の配達を手伝ったりしているのでそのお話をしたり、普段の生活の話をしたり、本と公園の話をしたり。雑談も含めながらいろいろな意見交換をし、いい時間になった。
差し入れでいただいたパンが美味しかった。
そして孫を連れたおじいさん。何しているんですか、と聞かれ概要をお話。
すると、何に火がついたのか、自然が大切だ、沖縄は大変だ、あんなの開発じゃない、基地が、、、と話し始めた。まぁいるよねそういう人。
もう若い人に引き継いでいかないといけないし、そういう精神が年老いた私には大事と言っていたが、実際あなたみたいな人が厄介なんだよな〜と思いながら話を聞く。
風が肌寒くなってきた。撤収。
片付けをしていると、犬の散歩をしていた女性が「本屋さんですか?」と尋ねてきた。ただ本を置いているんですよという話をしたら「いいですね、また今度来ます。すごく気になって、人見知りなんだけど話しかけちゃった」と言って帰っていった。気になって声をかけてくれた、それだけでも十分嬉しいことだ。
いつもより少し遅く、18時過ぎに撤収。
今日は今後に繋がりそうな出会いがたくさん。市役所の方と改めてお話できたこともそうだし、研究者の方や元大学教授など、応援してくれる人、サポートしてくれる人と出会うことができた。
さぁ次のステップへの準備開始だー。
次回は6月1日(水)お昼前から夕方くらいまで。武蔵国分寺跡にて。
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